路線バスを改造した「移動型サウナバス」、本当に完成しました。見た目は路線バスそのもの、しかし内部は、路線バスの名残を随所に残しつつ、サウナになっています。

「蒸37系統 サウナ行き」出発←いやバスがサウナ

 路線バスを改造した「移動式サウナバス」、前代未聞の車両ができました。

 株式会社リバース(大阪府)が、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」と企画した移動型サウナバス「サバス」がこのほど完成。2022年3月4日(金)、5日(土)に、兵庫県内でそのお披露目・体験会を実施します。


完成した「サバス」(画像:リバース)。

 見た目は姫路市を中心に走る神姫バスの車両そのものです。前ドアのある車内前方スペースは休憩所で、路線バスのシートを再利用した椅子や、カウンターテーブルがあります。

 そして車内後方が「サウナ」。バスと同じように2人掛けの座席が左右に並び、窓は二重ガラスにするなどして、バスの空間を活かしたつくりに。サウナイキタイによると、「座面の高さや作りが少しずつ違うので、各席違った熱の感じ方や温度や座り方の違いによる楽しみ方ができます」とのこと。最後部座席では「寝サウナ」も可能だそうです。

 このほか、バスの降車ボタンは、熱い蒸気が噴き出してくるオートロウリュのスイッチに。その蒸気はバスのウォッシャーノズルから放出するそうです。整理券ボックスがその水タンクになっているなど、車両の廃材も最大限に活用されているといいます。

 実はこの「サバス」、バス業界のひとつの挑戦でもあります。株式会社リバースは2021年5月に神姫バスから出向起業という形で設立。バス事業の新たな収入源の創出を目指し、ほかにも「託児所バス」「シャワーバス」「店舗型バス」など、バスならではの広い空間を活用したビジネスを展開するというビジョンを持っています。

「サバス」のお披露目・体験会は兵庫県神河町のグリーンエコー笠形で開催。3月4日はメディア・関係者向けで、5日が一般向けですが、応募は終了しています。参加料は1名あたり2時間制で4000円(施設内の温泉「響の湯」入浴料含む)。今後は関西近郊を中心に展開予定だそうです。


※誤字を修正しました(2月24日14時44分)。