排水量4万トン超 インド初の国産空母「ヴィクラント」就役予定は2022年中
MiG-29の艦載機タイプを搭載する予定。
2021年8月から行われている海上公試
インド海軍は2022年1月9日(日)、初の国産空母「ヴィクラント」が3度目の海上公試に向け、出港したことを明らかにしました。
「ヴィクラント」はインド南部の都市コーチにあるコーチン造船所リミテッド(CSL)で建造された大型艦で、排水量は4万トン超、全長は262m、最大幅は約62mあります。上部構造物まで含めるとデッキは14あり、区画(コンパートメント)は2300以上、女性専用区画も用意されているとのこと。乗員数は約1700名で、最高速度は28ノット(約52km/h)、航続距離は18ノット(約33.3km/h)の巡航速度で7500海里(約1万3890km)だといいます。
新たな海上公試を行うために出港するインド初の国産空母「ヴィクラント」(画像:インド海軍)。
インド海軍によると、昨年(2021年)8月に行われた最初の海上公試では推進機関や航行性能、各種作戦能力などが確立されているかチェックされたそうで、10月から11月の後半に行われた2回目の公試では、空母としての各種システムや航空機運用能力などが基準に達しているか確認されたそう。
なお、過去2回の航海では乗組員の練度も審査されており、彼らの習熟度は確実に上がってきているとのこと。
発表によると、今回の公試では空母「ヴィクラント」が各種条件下でも正常に行動できるか、さらに複雑な操船を行わせるとしており、さらに、船の様々なセンサー類のテストも実施するとしています。
また、一連の海上公試が成功裡に終わったあかつきには、今年(2022年)後半にINS「ヴィクラント」として正式に就役する予定だそうです。