空の世界でも、日本の「時間厳守率」はめちゃ高らしく…。

95.28%の定時到着率

 ANA(全日空)グループは2022年1月、イギリスの企業CIRIUM(シリウム)社が集計する運航実績において、2021年の定時到着率が世界1位に認定されたと発表しました。


ANAの旅客機(乗りものニュース編集部撮影)。

 運航実績は国内線・国際線を合わせたもので、全世界の一定規模の路線・便数を有する航空会社を対象としたランキングとのこと。定時到着率は「CIRIUM社の基準で「定刻に対して遅延15分未満に到着した便の全体に占める比率」としています。
 
 グループ会社の運航便を含めた実績が対象となる「ネットワーク部門」では、ANAグループは「95.28%」の定時到着率を記録。運航会社単体の実績が対象となる「メインライン部門」において、ANAは「95.04%」の定時到着率を記録し、両部門共に世界1位に認定されました。

 ANAは2021年の定時性向上の取り組みとして、次のようなものを掲げています。

定時性向上の取り組み 2位も日本勢

・国内線・国際線全路線の搭乗案内方法を2021年11月より、事前改札→優先搭乗→窓側席→中央席→通路側席の順に変更。
・国内線搭乗開始時間の案内(6月より)。
・羽田空港国内線の保安検査場の混雑予測を出発前日に案内開始し(9月より)、空港での保安検査場の混雑をさけ早めに来航できるようにサービスを拡張。

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 ANAは「日頃ご利用いただいているお客様の定時運航へのご理解・ご協力、また、ANAグループが一丸となって、一人ひとりの力で定時性品質の向上に努め、様々な改善に取り組んできたことにより、今回の受賞が実現いたしました」とコメント。

 なお、CIRIUM社によると、ANAに続く僅差の2位に入ったのは、94%の定時到着率を達成した日本航空(JAL)だったそう。定時出発率ランキングでは、羽田空港が95.6%でトップとなり、「日本の航空会社が設定している高い基準が反映されたかたち」としています。