お洒落して行きたい劇場型カウンター!西麻布の名店が艶やかに
ここぞ、という夜にドレスアップして訪れたい劇場型中華が西麻布で話題になっている。
以前は星条旗通りで名を馳せた名店が、2020年10月に広尾寄りの路地裏に移転したのだ。
臨場感あふれるカウンターで炎が上がる中、ふたりのデートを高揚させてくれるラグジュアリー中華をご紹介!
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
7mあるアフリカンチークの一枚板をダイナミックに配置
左で鍋を振るうのが有島浩昭さん
8席のみの劇場型カウンターで、中華のライブ感を存分に堪能!
目の前に広がる劇場のようなキッチン。その中で機敏に仕事をこなす料理人たち。
さらに鍋を振る音や立ち上る炎など、すべての要素がスペクタルに飛び込んでくる。
全席が“シェフズテーブル”仕様のカウンターで、臨場感あるディナーを楽しめるのがここ『西麻布 香宮』だ。
厨房を任されるのは、「マンダリン オリエンタル東京」の『センス』で一ツ星に輝いたスターシェフ・有島浩昭さん。
「広東料理の伝統を守りつつ、フレンチや和の要素も取り入れて、より洗練された中華を提供したい」と新天地での意気込みは十分。
ラグジュアリーな空間で供される、趣向が凝らされたコースを見ていこう!
「岩手県大船渡吉浜地区産“吉品鮑”・干し鮑の姿煮」
皿の上でオーラを放つ巨大鮑の深い旨みに絶句!
まずは32頭サイズ(19g)の大きな鮑を使ったひと皿。
調味料をいっさい使わず、干し鮑からとった戻し汁と煮汁の旨みだけで仕上げている。
芳しい乾物特有の香り、もっちりとした食感、そして独特の深みのある旨みが三位一体となって味蕾を刺激する!
「北京ダック・蕎麦粉のガレット巻き・甘味噌パウダー」
フレンチの要素を巧みに取り入れた“お洒落北京ダック”!
北京ダックはオーソドックスな薄餅(ポッペン)ではなく、ブルターニュ風ガレットで巻いている。
これは有島さんが、「フランスで料理長を務めていた時代によく食べていた」料理を応用したもの。
噛み締めれば、北京ダックのジューシーな甘みとともに蕎麦粉の香ばしさが口中に広がる!
「稀少 青鮫のフカヒレの姿煮・プレミアム琥珀ソース」
黄金色に輝く極厚フカヒレは滅多に出合えない逸品!
スペシャリテは希少な青鮫のフカヒレを用いた姿煮。
日本では吉切鮫のフカヒレがおなじみだが、香港では繊維が麺のように太い青鮫のフカヒレが高級品とされる。
驚くほどの厚みで、一人前70~80gと食べ応えも抜群。肉厚な繊維質にザクリと歯が入る食感が堪らない!
「釜焼き叉焼・ローストポーク・極細キャノンボールクラゲ」
個性豊かな豚肉のコンビネーションは破壊力抜群!
この日のメインは、松坂ポークのチャーシューと、オランダ・風車豚のローストポーク。
艶やかな飴色が食欲をそそるチャーシューは、ホロホロと柔く、肉のジューシーな旨みが口中を潤す!
ローストポークはクリスピーな皮と、とろりと脂がのった身のコントラストが絶妙だ!
パティシエによるデザートが2種も!
「シェフお薦め スペシャル・デセール」
洗練されたデザートが女心をわしづかみ!
食後は専属パティシエが手がけるこだわりのデザートが登場。
手前がハイビスカスのアイスクリーム、奥が杏仁が香るスフレ風台湾カステラ。
程よい酸味のあるアイスとぷるぷるとした弾力、ふわふわな食感が重なるカステラを交互にいただけば、その相性に魅了される!
「プティフール・中国小菓子」
右から紹興酒漬けのレーズンが入ったバタークリームサンド、紫芋のタピオカ蒸し、フランボワーズのマカロン。
レーズンサンドを中華風にアレンジするなど、洒落た遊び心に思わず笑みがこぼれる!
広尾駅から徒歩7分。笄公園に隣り合う路地のビル2階にひっそりと佇む
ひとつとして同じ食材を使用せず、素材の旨みに迫った約10品のコースは28,000円。
めくるめく展開で繰り出されるハイセンスな中華には、誰もが時間を忘れて引き込まれるだろう。