どれだけ寝ても眠いのは病気⁉過眠症で考えられる病気や原因、病院へ行くべき目安を徹底解説!

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主に、寝ても寝ても眠い、日中に耐えられないほどの眠気に襲われる、突然眠ってしまう、少し寝ても眠気が取れないという状態のことをいいます。

原因として、1つ目は日中の覚醒機能に問題があること、2つ目は夜間の睡眠になんらかの障害があり十分な睡眠が取れていないことが挙げられます。

過眠症に潜む代表的な病気としては、日中に突然寝てしまうナルコレプシー、ナルコレプシーと同様に日中に突然の眠気に襲われるが入眠時幻覚や金縛りは伴わない特発性過眠症 。1日に16~20時間眠ってしまい日常生活すら困難になる反復性過眠症などが挙げられます。

また、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群などにより夜間の眠りが浅く、日中の眠気が誘発されるケースもあり、うつ病の場合においても過眠の症状がみられることがあります。

過眠症の発症年齢は10~20歳代が多く、反復性過眠症については男性の方が多いとされています。

すぐに病院に行った方が良い「眠い(過眠症)」症状は?

眠気のみであれば緊急性は低いですが、日中の眠気のために、生活に大きな支障を来たしている日が続く場合は早めの病院受診を検討しましょう。

行くならどの診療科が良い?

主な受診科目は、内科、脳神経内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、精神科、心療内科です。

問診、診察、画像検査 (CT、MRIなど)、睡眠中の脳波や呼吸状態を測定する終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)、昼間の眠気の強さを測る反復睡眠潜時検査(MSLT)、昼間の覚醒度合いを測定する覚醒維持検査(MWT)、下肢不動化示唆検査(SIT)などを実施する可能性があります。 主観的なチェックテストには、エプワース眠気尺度(ESS)を用いることがあります。

病院を受診する際の注意点は?

持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。

いつから症状があるのか、他にも気になる症状があるのか、などを医師へ伝えましょう。

在宅で鼻の下や手にセンサーを着けて、睡眠時の呼吸の簡易検査を行っている医院もありますので、相談してみましょう。

治療をする場合の費用や注意事項は?

保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。

眠い(過眠症)症状の病気

関連する病気

ナルコレプシー

反復性過眠症

クライネ・レヴィン症候群

睡眠不足症候群

閉塞性睡眠時無呼吸

むずむず脚症候群

睡眠覚醒相後退障害

双極性障害

うつ病

季節性感情障害

外傷後過眠症

身体化表現性障害

パーキンソン病

筋強直性ジストロフィー

Norrie病

Prader-Willi症候群

Niemann-Pick病

Moebius症候群

脆弱X症候群

肝性脳症

慢性腎不全

副腎機能不全

膵臓機能不全

周期性四肢運動

脳腫瘍

脳出血

脳梗塞甲状腺機能低下症

低血糖

薬剤性(睡眠薬、抗精神病薬、抗アレルギー薬、抗てんかん薬など)

特発性過眠症