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rinna株式会社は、法人向けAIチャットボット開発プラットフォーム製品「Rinna Character Platform」の新バージョンが、ソフトバンクロボティクスのロボット「Pepper」(ペッパー)に採用されたことを発表した。

●「りんな」と「Pepper」

rinnaは、MicrosoftのAI&リサーチ部門でAIチャットボットの研究チームが2020年6月にスピンアウトして設立したAI開発企業。LINE上のAIチャットボット「りんな」は、幅広く知られる人気のコンテンツとなった。

ディープラーニング技術を活用し、AIが文脈に応じた会話文を自動生成して人間と自然に会話する「共感チャットモデル」、AIが話し声や歌声で豊かに感情表現することを可能にする「音声合成システム」などの技術を発表。これらの最新技術は「りんな」や、法人向けAIチャットボット開発プラットフォーム製品「Rinna Character Platform」(リンナキャラクタープラットフォーム)に応用されている。

一方、2014年に発表されたソフトバンクロボティクスの「Pepper」は、家庭やビジネスシーンで活用されるほか、ロボットプログラミング教材として教育機関での導入も進められているヒューマノイドロボット。「Rinna Character Platform」自体は、2019年から「Pepper」に採用されている。




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●PepperがRinna Character Platform新バージョンを採用

今回のPepperの「Rinna Character Platform」新バージョンの採用は、rinnaが開発した最新のチャットモデルの効果により、Pepperの会話機能が向上し、Pepperが提供しているサービスの満足度が高まることが期待されるという。また、Rinna Character Platformの新しいアーキテクチャによってシステムの導入が容易になり、運用効率と耐障害性も向上、自由会話のAIチャットボットをより低コストで安定したサービスとして提供できるようになるとしている。

●新しいRinna Character Platform

「Rinna Character Platform」は、会話内容や音声表現をカスタマイズしてキャラクター性を持たせたAIチャットボットを開発できる法人向けプラットフォーム製品。

2021年春にリリースした新バージョンは、新開発のチャットエンジン「Style Transfer Chat(STC)」を使用することにより、大規模会話データから構築した事前学習済みモデルに、作り上げたいキャラクターの性格や口調を反映した少量の会話データを追加学習させるだけで、キャラクター性を反映した自由会話を可能にした。

また、新バージョンでは、外部サービスと柔軟に連携できることに加えて、WebHookフィルターを利用してユーザーが自由に機能を拡張可能になった。カスタム機能はどのような言語でも開発できる。カスタム機能とチャットボットのサーバーを分離し、チャットボットの各モジュールを小さくシンプルにすることで、耐障害性とセキュリティも向上している。

(ロボスタ編集部)