石川遼、エースパター変更の大胆策がピタリ!(撮影:上山敬太)

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<日本プロゴルフ選手権 2日目◇2日◇日光CC(栃木県)◇7236ヤード・パー72>
中嶋常幸、S・K・ホ(韓国)に続く史上3人目の今大会連覇に、石川遼がまた一歩近づいた。5バーディ・2ボギーの「68」をマーク。首位と1打差、トータル7アンダーの3位タイでこの日をフィニッシュした。
前日は47.5インチの長尺ドライバーに注目が集まったが、実は今大会からパターも替えていた。10年前から使用するエースパターのL字マレット『ODYSSEY PROTYPE ix #9HT プロトタイプ』をブレードタイプ『ODYSSEY ブラックシリーズ#1』に変更。ここ数年ではブレードタイプを使用することが少なかっただけに、大胆なクラブチェンジだといえる。
しかも、変えたのはヘッドだけではない。シャフトも35インチから33インチへと短くしたのだ。「ずっとL字を使っていましたが、年齢とともに感覚が変わるのか、35インチが長いだけでなく、重くも感じたので変えました」と理由を語る。石川自身によると、身長の割に腕が長く、肩から腕を自然に垂らしたとき、両手が収まる長さが33インチだった。今までは35インチを短く握っていたが、重さのことも考えて33インチに思い切って変えたという。
「アドレスがしっくりくるので、オートマチックに打てるようになりました」と言うように、今大会では初日が26パット、2日目が27パットと好調で長めのパーパットを沈めてピンチをしのいだ場面も随所に見られた。もちろん、バーディパットも例外ではない。5番パー4、6番パー4ではともに入れごろ外しごろの3メートルをことごとく沈め、リズムに乗った。結果だけを見れば、33インチに変えたことは大正解といえる。
決勝ラウンドを好位置で迎えることに対して、「ここまではいい2日間だと思いますし、あと2日間、4アンダーずつで回れれば。ただ、1日6アンダーも不可能じゃないので、挑戦したいと思います」と、ニュードライバーとニューパターを武器に貪欲な姿勢を見せていた。(文・山西英希)

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