ホッとする!
 - (C)和久井健/講談社 (C)2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

写真拡大

 北村匠海が主演を務める映画『東京リベンジャーズ』の撮影現場取材会が1月、都内近郊で行われた。寒空の中で撮影されていたのは夏祭りのシーン。北村が「キラキラ青春映画さながらの思いで撮りました」と振り返る、今作のヒロイン・今田美桜との共演シーンの撮影だった。

 本作は「新宿スワン」などの和久井健による人気コミックの実写映画版。『ヒロイン失格』『あさひなぐ』などの英勉監督がメガホンを取り、主演の北村のほか、山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗といった人気俳優たちが集結した。パッとしない日々を送るタケミチ(北村)が人生のリベンジを果たすため、ヤンキーだった過去の学生時代に戻って“とある事故”の回避に挑む。タケミチにとって人生唯一の彼女だったヒナタを今田が演じている。

 ロケ地には、たこ焼き屋さんや金魚すくい屋さんなど本物の屋台がいくつも設置され、通りがかった人たちが本当にお祭りが行われているのかと間違えてしまうほど、真夏の雰囲気が漂う撮影現場だった。感染症対策を行いながら浴衣姿のエキストラたちが多数集結し、撮影のことを忘れて子どもたちが夢中になって金魚すくいに興じる姿もあった。

 撮影されたのはお祭りにやってきたタケミチ(北村)とヒナタ(今田)が2人で金魚すくいを楽しむシーンで、カメラがまわっていない時に北村が金魚を上手にすくってみせるなどすっかりリラックスした雰囲気。英監督が「無害な幸せすぎるシーン」と北村と今田に向けて説明したシーンは、撮影の合間に北村が「幸せすぎる」とつぶやいたり、見守る撮影スタッフたちもつい笑顔になってしまったりと、ヤンキーたちの喧嘩など激しい描写もある本作の中で「圧倒的癒やし」となる場面の誕生を予感させた。

 「日向とのシーンは、それはもうキラキラ青春映画さながらの思いで撮りました。幸せでした」と話す北村は、今田との共演について「ヒナが漫画から飛び出してきたような。眼福でした」とコメント。金魚すくいのシーンの撮影では「英監督が一番笑っていたんじゃないかなと思います」と語った。

 「(英監督は)自由に演じさせてくださるし、その中で僕の想いとタケミチの想いをしっかりくみ取りディレクションしてくれて、毎日楽しくタケミチを生きられました」とのこと。「ヒナタとのシーンは切なさと悦びが入り混じるような。監督と僕はヒナを見ているだけで涙が出てしまいそうになっていました。それがそのまま映像にもなっているかな」と期待を寄せた。

 一方の今田は、「去年、春夏は外に出かけることができなかったので。出店や提灯がある現場で、浴衣を着ている方もいらっしゃって、久しぶりに夏を感じることができました」と寒さをものともせず、笑顔で撮影を振り返る。この日の撮影シーンについては「喧嘩などのシーンと比べて、できるだけ平和なシーンにできたらと思っていました。とにかく楽しく、ヒナタがタケミチと一緒に金魚すくいを楽しんでいる」というのを意識したそう。

 「金魚が取れても取れなくてもその雰囲気が出るようにと思っていました。金魚すくいは小学生の時以来でしたが、本番ではすごくうまく金魚が取れたんです! でも『絶対に金魚をとってやるぞ』と金魚に集中しすぎてしまって、もうちょっとタケミチを見てほしいと監督に言われてしまいました(笑)」

 関東最凶不良軍団「東京卍曾」の無敵の総長・マイキー(吉沢亮)、副総長のドラケン(山田裕貴)、タケミチの天敵・キヨマサ(鈴木伸之)といった強烈なキャラクターたちによる“男くさいシーン”はもちろん、タケミチとヒナタによるキラキラした“平和な癒やしのシーン”にも注目だ。(編集部・海江田宗)

映画『東京リベンジャーズ』は7月9日公開