マリオ・ゲッツェがブンデスリーガを後にし、オランダ1部エールデビジの、PSVアイントホーフェンへと移籍することとなった。28才の攻撃的MFはメディカルチェックをクリアした後、2年契約にサインを済ませ、水曜日にも正式に入団が発表される。

 これはオランダのポータルサイト”Voetbal International”にてまず伝えられ、そして”Algemeen Dagblad”では本日火曜日、メディカルチェックをクリアしたと報道。直近ではヘルタ・ベルリンからの関心も寄せられていたものの、最終的にはオファー提示に至っていない。

 PSVでは今夏より元レヴァークーゼン指揮官、ロジャー・シュミット監督が就任しており、ヘルタら他クラブが躊躇をみせる中でゲッツェ獲得へと成功した。そもそもオランダの移籍市場は本日閉幕のためにプレッシャーにさらされていたが、さらにCL、EL参加クラブにとってはUEFAに出場リストを提出する期限でもある。なおPSVはヨーロッパリーグのグループE組に属しており、スペインのグラナダ、キプロスのオモニア・ニコシア、そしてギリシャのPAOKテッサロニキと対戦。

 これでPSVは今夏、ブンデスリーガよりイボン・ムボゴ(ライプツィヒ)、ヴィンセント・ミュラー(ヴュルツブルク)、フィリップ・マックス(アウグスブルク)、アドリアン・ファイン(バイエルン)、そしてマリオ・ゲッツェを加えることに。また同クラブでは元シャルケのラース・ウンナーシュタルと、元シュトゥットガルトのティモ・バウムガルトルも在籍中。

 ゲッツェはドルトムントとバイエルンにてブンデス通算213試合(57得点)、チャンピオンズリーグ62試合(12得点)、ドイツ杯23試合、ドイツ代表としては63試合(17得点)に出場するも、2016年ドルトムント復帰から既に大きな落ち込みは見られ、さらに2017年には病気のためにシーズンをほぼ棒に振ることに。ファヴレ監督の下では役割を得られない日々が続いた。

 タイトル獲得という点でまず思い起こされるのは、2014年ブラジルW杯決勝にて、優勝を決めた劇的な得点シーンであり、それ以前のドルトムント時代では2011年と12年にブンデス連覇、バイエルン移籍後は2014年から3連覇しており、ドイツ杯では2012年、2014年、2016年、そして病気で苦しんだ2017年でも優勝している。