月曜発売のkicker誌とのインタビューでは、ボルシア・ドルトムント所属のウカシュ・ピシュチェクが応じており、これまで貫いてきたドルトムントへの忠義、2021年には迎えるであろう別れ、そしてキャリアの終焉などについて語った。

 週末に行われたフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦は、元ポーランド代表DFにとって特別な1日となった。この日ピシュチェクはドルトムントの選手として、ブンデス1部通算250試合目の出場を果たしたのである。かつてピシュチェクに対しては、レアル・マドリードなど名だたるクラブからの関心が寄せられてきたが、10年にわたり一貫してクラブへの忠義を貫いてきた。
 
 「確かにレアル・マドリードが僕に関心をもってくれている、という話は何度もあったことではあるけれど」とkickerに対して振り返った同選手は、絵がを見せながら「直接のコンタクトというのは、実は無かったんだよ。もしかしたら、ドルトムントが放出を阻止していたのかもしれないけどね」ともコメント。ちなみに以前にジョゼ・モウリーニョ監督は、ピシュチェクを好きな選手出会ったことを公言している。

 そんなピシュチェクも35才を迎え、先日にはドルトムントとの契約をさらに1年、延長したことが発表された。そしてドルトムント後のプランについては、同選手は再び母国への移籍を視野に入れているのだが、ただお別れ試合については希望をしていないようだ。「そういうのも良いものだろうけど、でも僕はあまり注目を浴びることが好きではないんだ。去年の代表からの引退は感慨深いものがあったけど、でもそれだけで十分。2度も必要はないよ」と説明。

 所属するボルシア・ドルトムントでは非の打ち所がない選手として高く評価されており、2月4日のブレーメン戦にて主将マルコ・ロイスが離脱すると、その代役としてキャプテンマークをつけ牽引してきたのがピシュチェクだった。「静の柱」としてリーダーシップを発揮するピシュチェクは、ぶつかることよろもコミュニケーションを好み、「ただピッチ上では怒ったり、それに応じて反応もみせるけどね」と、同選手。「ただロッカールームでは、冷静な雰囲気であってもチームに影響をもたらせるものさ」と、言葉を続けた。