にじさんじ 社築「『ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン』第3回も、ゲスト二人の呼吸が素晴らしい」
4月24日(金)の19時から第3回がプレミア公開される、人気VTuberグループにじさんじのゲーム実況番組「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン」。メインパーソナリティの一人である社築へのロングインタビュー後編では、「レバガチャダイパン」でともにメインパーソナリティを務める笹木咲に対する本音や、自分にとって「特別なグループ」と語る大人気ユニット「ド葛本社」への思いとともに、月ノ美兎&樋口楓がゲストとして登場する第3回の見どころも教えてもらった。
(インタビュー前編はこちら)
──ドーラさん、本間ひまわりさん、葛葉さんとのユニット「ド葛本社」はオフイベントが開催され、ゲームとのコラボも実施されるなど大人気です。社さんにとっても、大きな存在なのでは?
社築 めちゃくちゃ大きいですね。「ド葛本社」の存在は、僕自身のライバー活動において大きなモチベーションにもなっています。全員が全員、すごくやる気があるんですよ。グループでの活動の何が難しいかというと、全員が精力的に継続して活動を続けることなんです。でも、「ド葛本社」は1年半くらい定期的に活動できている。それは奇跡的なことだし、僕にとっても特別なグループだと思っています。
──4人で初めてコラボ配信(属性バラバラL4D2コラボ【ド葛本社】 ※社視点)をした時は、「この4人でずっと一緒にやっていこう!」と考えていたわけではなかったんですよね?
社築 そういったことはまったく考えていなくて。一緒にゲームをする企画で、なんとなく始まった形でした。家族ロールプレイに関しても計画的なことではなく、その場のノリで始まったこと。そんな適当なスタートのわりには、みんなすごく真面目にやっているグループです。
──個人的に、社さんの配信の中で最も印象深いのが、社さんの大好きなキャラクター「ハッカドール1号」がゲストとしてやってきたコラボ配信(【ハッカドール】 社畜を成分分析!?1号ちゃんがやってきたぞっ!【#はかどるやしろ】)でした。推しのキャラクターと同じ空間で話したりすることは、多くのオタクが強く願いながら、普通は一生かなうことのない夢です。それが実現できたことは、今も社さんにとって大きな思い出ですか?
社築 1号ちゃんと話せた時間は、今までの人生で一番幸せな時間でした。たぶん、それは今後も更新されることはないと思うくらい嬉しかったです。配信が終わった後は、車や電車に轢かれて死んだりしないか心配になりました(笑)。
──宝くじで一等が当たった人のようです(笑)。
社築 まさにそれで、有り得ないくらいのラッキーなことが起きたという認識でした。先ほど仰ったことは僕自身も思っていて。自分の推しキャラと共演できる人って、そんなにいないじゃないですか。推しキャラの声優さんと共演とかであれば、あると思うんですけど。
──キャラクター自身と共演したオタクは、社さんが初めてなのでは?
社築 僕よりも前に、のじゃおじさん(バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん)が、「狼と香辛料」のホロとコラボをしてるんですよ。でも、自分以外で知っているのは、のじゃおじさんくらいだし、たぶん片手で数えられるくらいしかいないだろうとは思います。そういう意味では、世界中のオタクが憧れることではありながら、達成できる人間は、理論上ほぼいないことをやってしまったわけで。本当に有り得ないくらい幸せでした。
──社さんのYouTubeチャンネルのヘッダー画像は、今も1号ちゃんと社さんのイラストですよね。ハッカドールへの愛は変わらないんだなと思いながら見ています。
社築 はい、変わらないです。Twitterのプロフィールにも「ハッカ隊」(ハッカドールファンの愛称)と書いていますから。
──配信全般についての質問なのですが、こんな配信にしたい、あるいは、こんな配信にはならないようにしたいなど、常に意識していることがあれば教えてください。
社築 メリハリのある配信にしたいとは毎回思っています。だらだらと終わりが見えないような配信よりは、1回1回の配信ごとに目標があって、それを達成するような配信の方が観やすいのかなって。僕自身が配信にも起承転結が欲しいのかもしれません。だから、雑談配信も苦手なんですよ。最近は、意識してやるようにもしていますが。
──ゲーム実況だと、そういった配信ごとの目標を設定しやすいですね。
社築 はい。「このステージをクリアするまでやる」とか、「このキャラを倒すまでやる」とか、そういう意味でメリハリを作りやすいので、ゲーム実況は自分の中で落ち着いてできる感覚があります。例えば、「Minecraft」だと、整地しながら雑談するような配信も人気はあると思うのですが、僕は「にじさんじスタジアムを作る」みたいな明確な目標を立てて配信していました。でも、整地はやろうと思えば永遠にできるじゃないですか。だから、自分の性格的には難しいんです。
──社さんの「Minecraft」の企画だと、同期の轟京子さんとのコラボで、アニメ「チャージマン研」に出てくる建物を作って爆破する配信(【Minecraft】創造と破壊 〜家出来たら即爆破〜【with轟京子】)のシリーズが大好きです。
社築 ありがとうございます。あれも、建物を作って最後には爆発させるというオチがある。最後に、そういう何かが欲しいんです。だから、普通の雑談配信にも苦手意識があって、以前は記念枠でくらいしか、やっていませんでした。でも、僕自身、「この人、良いな」と思った相手の雑談配信を観るのは好きで、山やオチが無くても楽しく聴けちゃうんです。それに気づいてからは、自分のファンの方なら、雑談配信も楽しく聴いてもらえるんじゃないかなと思って。記念枠以外でも雑談配信をやるようになりました。まだ慣れないから、やっている時はちょっと不安になるんですけどね(笑)。
──来場者が人気VTuberと1対1でトークをできる「ニコニコ超会議2019」の「バーチャルキャストカーお悩み相談」に社さんが出演した時、「社さんの配信がきっかけで、『ビートマニア』を始めました」とか、「『マジック・ザ・ギャザリング』を始めました」と言われ、「はじめてくれたんだ! ありがとう!」ととても嬉しそうに話していた姿が印象的でした。ゲーム実況をする時には、そのゲームの楽しさを伝えたい、いわゆる布教をしたいという気持ちも強いのでしょうか?
社築 すごく強いですね。やっぱり、自分の好きなものを伝えて、みんながそれにハマってくれたりするのは、配信者として最大の喜びの一つだと思っています。
──再び「レバガチャダイパン」の話に戻るのですが。新番組のパートナーが笹木咲さんということを最初に聞いた時の率直な感想を教えてください。
社築 笹木さんとは、これまでけっこう煽り合ってきた関係だし、あまりこういうことを言うのはあれなんですけれど……正直、嬉しかったですよ。これまで、タイマンのコラボを3回したのですが、笹木さんが煽ってきて、僕がそれにツッコんだり、笹木さんが予想もできない面白いことをして、僕がツッコむという形が自然にできていたんですよね。ああいう風に思いきり面白いことをやってくれる人と一緒に番組を持てるのは嬉しかったし、面白い番組になりそうだな、という気持ちになりました。
──過去のタイマンコラボでは、将棋、大富豪、オセロで対決しています。将棋対決に関しては、先ほど(前編で)、特に手応えのあった配信の一つにも挙げていました。ただ、実力に大きな差がある相手との将棋対決は、一方的で盛り上がりに欠けるものになりそうな気もします。配信前、そういった不安はなかったですか?
社築 すごくありましたね。笹木さんから「将棋で対決しよう」と誘われた時は、絶対に面白くならないだろうと思っていました(笑)。将棋は、麻雀などのように運の要素が絡んでこないから、実力だけで勝敗が決まって、(実力差があれば)結果がひっくり返ることもまずない。しかも、映像的にもすごく地味なんですよね。でも、結果的にはめちゃくちゃ面白い配信になって。笹木さんは、本当にすごい人だなと思いました。将棋は弱いけど(笑)。
──しかし、勝敗に運が絡む大富豪でも、社さんが圧勝しました。
社築 笹木さんがボードゲームやトランプを苦手ということもありますが、自分は大富豪にもけっこう自信はありました。とはいえ、もちろん負ける可能性もあったんですけどね。大富豪に関しては、あのアプリで決めたルールが無茶苦茶だったし、そもそも2人で大富豪をやること自体、絵面を含めて面白いなと思いました。
──オセロ対決では、序盤、笹木さんが嬉しそうに社さんのコマをたくさんひっくり返していき、終盤、一気に逆転されるという、まるで初めてオセロをした子供のような負け方をしていて面白かったです。
社築 笹木さんは、ああいうところの感覚が優れているというか。きっと配信者としての感性みたいなものがあるんでしょうね。だから、すごく人気があるんだなと納得しました。
──負けっぷりからも、ライバーとしての天賦の才を感じていたわけですね(笑)。
社築 だからこそ、一緒に番組をできることが嬉しかったんです。ああいった感性の部分については尊敬しています。
──「レバガチャダイパン」の番組の内容に関しては、社さんや笹木さんから何かを提案したこともあるのでしょうか?
社築 どんなゲームをしたいとか、誰をゲストに呼びたいとか、スタッフさんと一緒に話し合いもした上で、僕や笹木さんからの意見もけっこう汲み取っていただけています。
──では、第1回と第2回の放送に関して、社さんからリクエストして実現したことがあれば、教えてください。
社築 例えば、ゲストに関して最終的に決定したのは、僕だったと思います。スタッフさんから「御伽原さんはどうですか?」と聞かれた時、御伽原さんはすごくリアクションが良いので、「スーパーボンバーマンR」というゲームにも合うだろうと思いました。それで、もう一人のゲストに関しては、御伽原さんに鋭いツッコミを入れられる方で、珍しい組み合わせの方が良いかなと。剣持さんはベテランだし、ツッコミもすごく上手くて面白いから、良いバランスになると思ったんです。でも、収録が始まってみたら、剣持さんもすごくボケて来て、「そうくるか」って感じでしたね(笑)。結果的には、それもすごく面白かったです。
──第1回、第2回の「スーパーボンバーマンR」を含めて、これまでの笹木さんとの対戦では、社さんが優位に立てるゲームが多かったと思います。「このゲームで対決したら、笹木さんに負けそうだな」と思っているゲームはありますか?
社築 「スプラトゥーン」とか、「マリオカート」とか、いろいろありますよ。笹木さんは任天堂のゲームが上手いので、そのあたりをチョイスされたら、普通に負けると思います。
──では、この先、社さんが負ける可能性も当然あるわけですね。
社築 もちろん。それに僕が負けたら負けたで、番組的にはそれも面白いじゃないですか。めちゃくちゃに煽られて、すごくムカつくとは思いますけど(笑)。
──4月24日(金)に配信される第3回からは、月ノ美兎さんと樋口楓さんがゲストとしていらっしゃるそうですね。見どころをネタバレにならない範囲で教えてください。
社築 今度やるゲーム(実況パワフルプロ野球)は、僕も下手だけど、笹木さんも下手で。けっこうバランスが取れた対決になっていると思います。あと、ゲストのお二人もめちゃくちゃ面白くて、ツッコミどころだらけ。休憩時間に「やっぱり、美兎さんのツッコミ、めっちゃ斬れ味が鋭いですね」と本人に伝えに行ってしまうほどでした(笑)。(二人のゲスト回では)本当に素晴らしいツッコミがあるので、そのあたりを楽しみながら観てほしいですね。二人の呼吸も素晴らしいんですよ。
──楽しみにしています。では、最後の質問なのですが、社さんが今後、バーチャルライバーとしてやりたいこと、目指していきたいことを教えてください。
社築 難しいですね……。今まで体験できたことや今の状況は、ライバーを始めた時にはまったく想像できなかった未来なので。未来って想像すると、そこで止まっちゃう感じもして、あまり面白くない気もするじゃないですか。今回の「レバガチャダイパン」も、自分ではまったく想像できてなかったことです。だから、今後も、そういった大きなチャンスが訪れたとき、しっかり掴めるようになりたいというか。大きなチャンスで起用されるようなライバーでありたいとは思っています。そのためには、毎日、精力的に配信をして、面白いことをやっていくことが大事。何かをやりたいというよりは、これまでの歩みを止めず日々を積み重ねていき、成長し続けていくことが目標です。
(丸本大輔)
「ド葛本社」は、僕にとっても特別なグループ
──ドーラさん、本間ひまわりさん、葛葉さんとのユニット「ド葛本社」はオフイベントが開催され、ゲームとのコラボも実施されるなど大人気です。社さんにとっても、大きな存在なのでは?
社築 めちゃくちゃ大きいですね。「ド葛本社」の存在は、僕自身のライバー活動において大きなモチベーションにもなっています。全員が全員、すごくやる気があるんですよ。グループでの活動の何が難しいかというと、全員が精力的に継続して活動を続けることなんです。でも、「ド葛本社」は1年半くらい定期的に活動できている。それは奇跡的なことだし、僕にとっても特別なグループだと思っています。
──4人で初めてコラボ配信(属性バラバラL4D2コラボ【ド葛本社】 ※社視点)をした時は、「この4人でずっと一緒にやっていこう!」と考えていたわけではなかったんですよね?
社築 そういったことはまったく考えていなくて。一緒にゲームをする企画で、なんとなく始まった形でした。家族ロールプレイに関しても計画的なことではなく、その場のノリで始まったこと。そんな適当なスタートのわりには、みんなすごく真面目にやっているグループです。
──個人的に、社さんの配信の中で最も印象深いのが、社さんの大好きなキャラクター「ハッカドール1号」がゲストとしてやってきたコラボ配信(【ハッカドール】 社畜を成分分析!?1号ちゃんがやってきたぞっ!【#はかどるやしろ】)でした。推しのキャラクターと同じ空間で話したりすることは、多くのオタクが強く願いながら、普通は一生かなうことのない夢です。それが実現できたことは、今も社さんにとって大きな思い出ですか?
社築 1号ちゃんと話せた時間は、今までの人生で一番幸せな時間でした。たぶん、それは今後も更新されることはないと思うくらい嬉しかったです。配信が終わった後は、車や電車に轢かれて死んだりしないか心配になりました(笑)。
──宝くじで一等が当たった人のようです(笑)。
社築 まさにそれで、有り得ないくらいのラッキーなことが起きたという認識でした。先ほど仰ったことは僕自身も思っていて。自分の推しキャラと共演できる人って、そんなにいないじゃないですか。推しキャラの声優さんと共演とかであれば、あると思うんですけど。
──キャラクター自身と共演したオタクは、社さんが初めてなのでは?
社築 僕よりも前に、のじゃおじさん(バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん)が、「狼と香辛料」のホロとコラボをしてるんですよ。でも、自分以外で知っているのは、のじゃおじさんくらいだし、たぶん片手で数えられるくらいしかいないだろうとは思います。そういう意味では、世界中のオタクが憧れることではありながら、達成できる人間は、理論上ほぼいないことをやってしまったわけで。本当に有り得ないくらい幸せでした。
──社さんのYouTubeチャンネルのヘッダー画像は、今も1号ちゃんと社さんのイラストですよね。ハッカドールへの愛は変わらないんだなと思いながら見ています。
社築 はい、変わらないです。Twitterのプロフィールにも「ハッカ隊」(ハッカドールファンの愛称)と書いていますから。
以前は、普通の雑談配信に苦手意識があった
──配信全般についての質問なのですが、こんな配信にしたい、あるいは、こんな配信にはならないようにしたいなど、常に意識していることがあれば教えてください。
社築 メリハリのある配信にしたいとは毎回思っています。だらだらと終わりが見えないような配信よりは、1回1回の配信ごとに目標があって、それを達成するような配信の方が観やすいのかなって。僕自身が配信にも起承転結が欲しいのかもしれません。だから、雑談配信も苦手なんですよ。最近は、意識してやるようにもしていますが。
──ゲーム実況だと、そういった配信ごとの目標を設定しやすいですね。
社築 はい。「このステージをクリアするまでやる」とか、「このキャラを倒すまでやる」とか、そういう意味でメリハリを作りやすいので、ゲーム実況は自分の中で落ち着いてできる感覚があります。例えば、「Minecraft」だと、整地しながら雑談するような配信も人気はあると思うのですが、僕は「にじさんじスタジアムを作る」みたいな明確な目標を立てて配信していました。でも、整地はやろうと思えば永遠にできるじゃないですか。だから、自分の性格的には難しいんです。
──社さんの「Minecraft」の企画だと、同期の轟京子さんとのコラボで、アニメ「チャージマン研」に出てくる建物を作って爆破する配信(【Minecraft】創造と破壊 〜家出来たら即爆破〜【with轟京子】)のシリーズが大好きです。
社築 ありがとうございます。あれも、建物を作って最後には爆発させるというオチがある。最後に、そういう何かが欲しいんです。だから、普通の雑談配信にも苦手意識があって、以前は記念枠でくらいしか、やっていませんでした。でも、僕自身、「この人、良いな」と思った相手の雑談配信を観るのは好きで、山やオチが無くても楽しく聴けちゃうんです。それに気づいてからは、自分のファンの方なら、雑談配信も楽しく聴いてもらえるんじゃないかなと思って。記念枠以外でも雑談配信をやるようになりました。まだ慣れないから、やっている時はちょっと不安になるんですけどね(笑)。
──来場者が人気VTuberと1対1でトークをできる「ニコニコ超会議2019」の「バーチャルキャストカーお悩み相談」に社さんが出演した時、「社さんの配信がきっかけで、『ビートマニア』を始めました」とか、「『マジック・ザ・ギャザリング』を始めました」と言われ、「はじめてくれたんだ! ありがとう!」ととても嬉しそうに話していた姿が印象的でした。ゲーム実況をする時には、そのゲームの楽しさを伝えたい、いわゆる布教をしたいという気持ちも強いのでしょうか?
社築 すごく強いですね。やっぱり、自分の好きなものを伝えて、みんながそれにハマってくれたりするのは、配信者として最大の喜びの一つだと思っています。
笹木さんが一緒と聞いて、面白い番組になりそうだなと思った
──再び「レバガチャダイパン」の話に戻るのですが。新番組のパートナーが笹木咲さんということを最初に聞いた時の率直な感想を教えてください。
社築 笹木さんとは、これまでけっこう煽り合ってきた関係だし、あまりこういうことを言うのはあれなんですけれど……正直、嬉しかったですよ。これまで、タイマンのコラボを3回したのですが、笹木さんが煽ってきて、僕がそれにツッコんだり、笹木さんが予想もできない面白いことをして、僕がツッコむという形が自然にできていたんですよね。ああいう風に思いきり面白いことをやってくれる人と一緒に番組を持てるのは嬉しかったし、面白い番組になりそうだな、という気持ちになりました。
──過去のタイマンコラボでは、将棋、大富豪、オセロで対決しています。将棋対決に関しては、先ほど(前編で)、特に手応えのあった配信の一つにも挙げていました。ただ、実力に大きな差がある相手との将棋対決は、一方的で盛り上がりに欠けるものになりそうな気もします。配信前、そういった不安はなかったですか?
社築 すごくありましたね。笹木さんから「将棋で対決しよう」と誘われた時は、絶対に面白くならないだろうと思っていました(笑)。将棋は、麻雀などのように運の要素が絡んでこないから、実力だけで勝敗が決まって、(実力差があれば)結果がひっくり返ることもまずない。しかも、映像的にもすごく地味なんですよね。でも、結果的にはめちゃくちゃ面白い配信になって。笹木さんは、本当にすごい人だなと思いました。将棋は弱いけど(笑)。
──しかし、勝敗に運が絡む大富豪でも、社さんが圧勝しました。
社築 笹木さんがボードゲームやトランプを苦手ということもありますが、自分は大富豪にもけっこう自信はありました。とはいえ、もちろん負ける可能性もあったんですけどね。大富豪に関しては、あのアプリで決めたルールが無茶苦茶だったし、そもそも2人で大富豪をやること自体、絵面を含めて面白いなと思いました。
僕や笹木さんからの意見もけっこう汲み取っていただけている
──オセロ対決では、序盤、笹木さんが嬉しそうに社さんのコマをたくさんひっくり返していき、終盤、一気に逆転されるという、まるで初めてオセロをした子供のような負け方をしていて面白かったです。
社築 笹木さんは、ああいうところの感覚が優れているというか。きっと配信者としての感性みたいなものがあるんでしょうね。だから、すごく人気があるんだなと納得しました。
──負けっぷりからも、ライバーとしての天賦の才を感じていたわけですね(笑)。
社築 だからこそ、一緒に番組をできることが嬉しかったんです。ああいった感性の部分については尊敬しています。
──「レバガチャダイパン」の番組の内容に関しては、社さんや笹木さんから何かを提案したこともあるのでしょうか?
社築 どんなゲームをしたいとか、誰をゲストに呼びたいとか、スタッフさんと一緒に話し合いもした上で、僕や笹木さんからの意見もけっこう汲み取っていただけています。
──では、第1回と第2回の放送に関して、社さんからリクエストして実現したことがあれば、教えてください。
社築 例えば、ゲストに関して最終的に決定したのは、僕だったと思います。スタッフさんから「御伽原さんはどうですか?」と聞かれた時、御伽原さんはすごくリアクションが良いので、「スーパーボンバーマンR」というゲームにも合うだろうと思いました。それで、もう一人のゲストに関しては、御伽原さんに鋭いツッコミを入れられる方で、珍しい組み合わせの方が良いかなと。剣持さんはベテランだし、ツッコミもすごく上手くて面白いから、良いバランスになると思ったんです。でも、収録が始まってみたら、剣持さんもすごくボケて来て、「そうくるか」って感じでしたね(笑)。結果的には、それもすごく面白かったです。
第3回のゲストもめちゃくちゃ面白い方たち
──第1回、第2回の「スーパーボンバーマンR」を含めて、これまでの笹木さんとの対戦では、社さんが優位に立てるゲームが多かったと思います。「このゲームで対決したら、笹木さんに負けそうだな」と思っているゲームはありますか?
社築 「スプラトゥーン」とか、「マリオカート」とか、いろいろありますよ。笹木さんは任天堂のゲームが上手いので、そのあたりをチョイスされたら、普通に負けると思います。
──では、この先、社さんが負ける可能性も当然あるわけですね。
社築 もちろん。それに僕が負けたら負けたで、番組的にはそれも面白いじゃないですか。めちゃくちゃに煽られて、すごくムカつくとは思いますけど(笑)。
──4月24日(金)に配信される第3回からは、月ノ美兎さんと樋口楓さんがゲストとしていらっしゃるそうですね。見どころをネタバレにならない範囲で教えてください。
社築 今度やるゲーム(実況パワフルプロ野球)は、僕も下手だけど、笹木さんも下手で。けっこうバランスが取れた対決になっていると思います。あと、ゲストのお二人もめちゃくちゃ面白くて、ツッコミどころだらけ。休憩時間に「やっぱり、美兎さんのツッコミ、めっちゃ斬れ味が鋭いですね」と本人に伝えに行ってしまうほどでした(笑)。(二人のゲスト回では)本当に素晴らしいツッコミがあるので、そのあたりを楽しみながら観てほしいですね。二人の呼吸も素晴らしいんですよ。
──楽しみにしています。では、最後の質問なのですが、社さんが今後、バーチャルライバーとしてやりたいこと、目指していきたいことを教えてください。
社築 難しいですね……。今まで体験できたことや今の状況は、ライバーを始めた時にはまったく想像できなかった未来なので。未来って想像すると、そこで止まっちゃう感じもして、あまり面白くない気もするじゃないですか。今回の「レバガチャダイパン」も、自分ではまったく想像できてなかったことです。だから、今後も、そういった大きなチャンスが訪れたとき、しっかり掴めるようになりたいというか。大きなチャンスで起用されるようなライバーでありたいとは思っています。そのためには、毎日、精力的に配信をして、面白いことをやっていくことが大事。何かをやりたいというよりは、これまでの歩みを止めず日々を積み重ねていき、成長し続けていくことが目標です。
(丸本大輔)