食費を節約するために、安い食材を使ったメニューを考えたり、スーパーをはしごしたり。涙ぐましい努力をするよりもラクで効果的なのが、冷蔵庫の収納を見直すことなんです!

食材のしまい方を工夫しただけで、無理なく節約になり、いまや家族4人で食費が3万円台ですんでいるという整理収納アドバイザーの田中千歳さんを取材しました。


100円ショップのメッシュケースで分けて収納

食材をムダにしない!冷蔵庫を整えて食費節約



「冷蔵庫がキレイな状態をキープするようにしたら、自然とムダな食費がかからなくなったんです」という田中さん。以前は、使いきれない調味料や食材で冷蔵庫がいっぱいだったそう。

そこで、食材の量や置き方を改革。肉や魚は賞味期限の長い冷凍のものにしたり、賞味期限の近い食材は目立つところにおいたり。傷ませて捨ててしまうことがなくなったので節約になり、今や月の食費は3万5000円ほどで抑えられています。



<変えてよかったこと>
・肉や魚は賞味期限の長い冷凍のものに
・早く使いたいものを目につく場所に置くことで使い忘れを防止
・調味料や油類も、冷暗所の代わりとして野菜室に入れ、風味や品質をキープ


●使いかけの野菜と葉物野菜は上段に

使いかけの野菜や傷みやすい葉物野菜は、野菜室の上段に。
「100均のメッシュケースで分けて収納すれば、小さな野菜もすぐに目に入ります」

●真空パックされた野菜を常備しておく


野菜室の下段には、真空パックされた根菜類などを収納。
「真空パックになっていると日もちがするし、タケノコなどは下処理がされていて調理時間の短縮になり便利です」

●調味料は基本的なものだけに絞る


以前はナンプラーなど、珍しい調味料もそろえていたそう。
「使わずに結局賞味期限を迎えて…。しょうゆ、みりん、めんつゆなど日常使いできるものに絞りました」

ゴチャつきがちな冷凍室は、高さを合わせたボックスで整理



ボックスを使って、種類ごとに食材を入れれば冷凍室もスッキリ。よく使う豚ひき肉やベーコンは、下段手前の取り出しやすい場所に配置します。

●冷凍の肉や魚なら鮮度をキープできる


「冷凍の肉や魚を買うようになって、賞味期限に振り回されなくなりました。朝、冷蔵庫に移しておけば、夕方には解凍されて、すぐ調理可能です」


よく使うものは徳用サイズが便利です

副菜にもなる枝豆やポテトもストックしています。

まだまだある!スッキリ冷蔵庫のヒミツ



食材を使いきるため、田中さんが買い物や調理のときに心がけていることを教えてもらいました。

●食材は「不足するかも」くらいの量しか買わない


週1回、宅配スーパーで買うのは、少したりないくらいの量に。安いからを理由に買うのももちろんNGです。
「もし、週の半ばで食材がたりなくなったら、仕事帰りなどに買いたしています」

●冷蔵庫の食材を見てレシピを検索する

「その日に冷蔵庫に残っている食材で検索をかけて、レシピを考えることが多いです。食材ありきでつくれば、余らせてしまうこともなく、お財布にも優しいメニューに」

●半端に残った食材はカレーや鍋の具材に

宅配食材が届く前日は、残った食材を活用する食べきりデー。
「カレーをつくると、子どもたちも喜んで食べてくれるので(笑)。具だくさんにすれば、栄養たっぷりで一石二鳥!」

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【田中千歳さん】


東京都在住の4人家族。フリーランスで店舗ディスプレーの仕事をするほか、整理収納アドバイザーとしても活動している