家の中のあちこちに当たり前のように敷いているマット。一見便利そうに見えるアイテムですが、じつは家事の手間がかかっていたり、扱い方を間違えると逆に不衛生になっていることも。

ここでは、整理収納アドバイザーのはなむらあやさんが思いきって捨てたマット、そして見直したものを紹介してもらいました。

敷きっぱなしマットをやめたら、暮らしがすっきり快適に



●手入れが面倒なマット類は思いきって手放す

玄関マットやキッチンマット、トイレマットなど、汚れやすいマット類は、洗濯の頻度やタイミングが悩ましいもの。わが家でも、“敷きっぱなし”になりがちなマットは洗濯頻度が日に日に減っていきました。汚れていると他の洗濯物と一緒に洗うのも躊躇してしまうので、洗濯をすることがどんどんおっくうに。
そこで、とくに汚れやすい玄関・キッチン・トイレの3つのマットを思いきって手放してみました。


マットをなくした玄関。すっきり広々と感じられる空間に

ずっと敷きっぱなしだったマットをなくすことで、床と壁がひとつなぎに見えて空間も広く感じられるように。掃除機をかけるときにいちいちマットをあげる手間が減って、家事も時短になりました。そしてなによりも、不衛生と感じていたマットを洗うストレスから解放されたことが、私にとっては1番のメリットでした。

●床の汚れが目立って、掃除の習慣がつく


床がすっきりすることで、マットを敷いていたら気づかない汚れにも気がつくように。なにも置いていない床は掃除がしやすく、汚れたらすぐにふく習慣がついて、以前よりも家がきれいになりました。掃除のしやすい環境をつくっておくことも、掃除が長続きするポイントのひとつです。


水しぶきや油ハネなど毎日汚れるキッチンは、汚れに気がついたら、使い捨てのシートを使ってサッとひとふき。


キッチン横の収納スペースにフローリングワイパーをセットしておくなど、掃除用具は動線を考えて、掃除をする場所の近くに定位置をつくっておくことも、掃除が続く秘訣です。

●+αの対策で、掃除もラクに


トイレはトイレマットだけでなく、洗濯の手間がかかるトイレスリッパも廃止。衛生面でも1番汚れが気になるはずなのに、マットとスリッパをほかの洗濯物と一緒に洗濯できないなど、その扱いにくさから、洗う頻度が減って逆に不衛生になることも。

トイレでスリッパを履き替えて、そのままリビングに戻ってしまう…なんてショッキングなことも何度かあったので、思いきってなくしました。

なにも置いていないトイレは、すっきり美しく見えるだけでなく、掃除もしやすくなったのでこまめに床を掃除をする習慣がついて、清潔な空間を保てるようになりました。


わが家では、汚れ対策でトイレと床の間に、コンロ用のフレームカバーをして、すき間のガードをしています。この場所に汚れがたまると掃除がしにくく、時間もかかるので、このひと手間で掃除がとてもラクになりました。子どもがトイレに失敗した時にも大惨事にならずにすむので、小さいお子さんがいるご家庭はとくにおすすめです。

扱いやすいマットを選んで使うのも、家事をラクにするコツ!



●立てて干すだけでOKの珪藻土を取り入れる


バスマットは、布製のものから珪藻土マットに変更。以前、布製のバスマットを使っていましたが、家族みんなが入るとすぐにびしょびしょに。ホコリや髪の毛もたまりやすいので毎日洗濯していて、家事の負担を感じていました。


珪藻土マットは、吸水性もよく、基本的にお手入れ不要で、使ったら立てて乾かすだけでOKという扱いやすさ。敷きっぱなしになることもなく、乾かしていても省スペースなので、とっても快適です!


ちなみにわが家では、キッチンで使う水きりカゴもやめて、珪藻土マットに変更。水きりカゴのように水アカ汚れを落とす必要がないし、存在感も少ないから、マットを敷いていてもシンク周りがすっきり。

珪藻土のバスマットと同様に、使ったら風通しのいい場所で陰干しをするだけでいいので、重宝しています。

●ラグマットは洗える素材を採用

わが家で唯一、敷きっぱなしにしているラグマット。まだ小さいこどもがいるので、防寒&防音対策で敷いています。以前はパイルの長いふかふかのラグを使っていたのですが、暖かい反面、ほこりがたまりやすくクリーニングに出さないと洗えないので、引っ越しを機にラグマットを見直しました。


飲み物をこぼしたりと日々汚れやすいので、撥水&洗えるラグマットを採用。以前は汚れることに敏感になっていたけれど、今のラグマットは汚れてもすぐに洗えて乾きやすいので、気持ち的にもラクになりました。

マットに限らず、思いきってものをなくしたり、扱いやすいものを選んで使うことで、家事や心の負担が減って暮らしが快適になることも。ライフスタイルに合わせて、本当に必要なものなのか、今使っているものが最適なのか、ぜひ見直してみてください。

●教えてくれた人
【はなむらあやさん】


整理収納アドバイザー、ライター。夫、息子(4歳)、娘(1歳)の4人暮らし。2019年に夫婦で設計した一戸建てが完成したのを機に、収納アイデアや日々の暮らしをSNSで更新するように。インスタグラム@h_aya_home
では「おしゃれでスッキリした暮らしの始め方」を更新中。