主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。

今こそ家族間で、ポジティブな言葉がけを



コロナウイルスの影響で、お子さんたちも家にいる時間が長くなり、家族の負担が増えますね。
親、おじいちゃんおばあちゃん、兄弟姉妹…どの人にも、それぞれの大変さ・がんばりがあり、お疲れがあることでしょう。

私の周辺でも、夫婦間で意見が合わなくなってきた、ぶつかることが増えた、ストレス発散の機会が奪われてイライラが増す…などの声が聞かれるようになってきました。


とくに夫婦間では、女性は心配や不安・想像・感じたことなど感情の話をし、男性は現実的な話をして、かみ合わない雰囲気が生まれる場合も。

よくわかるような気がします。わが家も以前はそうでした。

今の私は、夫にするのは現実的な話、短い話・ホウレンソウ(報告、連絡 相談)がメイン。
少し長く話したい、気持ちを分け合いたい場合は母や娘たち・友人たちのように、女性に…と内容を分けるようにしています。


ただ、プラスの言葉がけは、男女を問わずうれしいですし、ホッとして、笑顔が生まれるんだな〜ということは体験して感じています。

わが家は大学生の娘のバイトも含め、みんな仕事は休まず行っているので、「ありがとう」「がんばってるね」「よくやっているよ」「お疲れ様」という言葉を、心の中で思うだけではなく、口に出して伝えるようにしています。


出かける娘たちには「今日もかわいいね」。

客観的な視点ではなく、あくまでも、私にとって“かわいい娘”という意味ですから、ためらいなく口に出すことができます。

こちらが、プラスの言葉がけを日常化していると、家族もそれが普通だと感じるのか、「今日のセーター似合ってるよ」とか「最近、肌つやいいね」なんて、言ってくれることも。

もちろん、「疲れてる?」「イライラしてるでしょ」なんて言われることもありますけれど、そんなときには素直に「そうなのよ〜」と伝えます。


だれかが出かけるときには「楽しんできてね」「あとで話を聞かせてね」。

ほかにも、
「おいしいね」「気持ちいいね」「きれいだね」「暖かくなってきたね」「お花が咲いてきたよ」
などなど。

まずはこちらから気分が上がる言葉をかけて、家の中の雰囲気づくりに一役かってみるのも、悪くないかもしれません。

【若松美穂(わかまつみほ)】

お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「“いま”と“みらい”のへや
」にて最新情報を更新中