芸人「ダブルブッキング」の川元文太(左)と黒田俊幸(提供)ホリプロコム

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【役者・芸人「貧乏物語」】

押しだしましょう子さん NHKや地方局を転々…お笑いは地獄

 お笑いコンビの実力派・ダブルブッキングは、あまり働かずギャンブルで借金を抱えた川元文太さん(45)と、働くのが大好きで副業で一軒家を建てた黒田俊幸さん(44)という両極端なダブル(2人)だった!

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川元(写真左) 相方と出会ったのは、上京した後のバイト先のカラオケボックスでした。

黒田(同右) まったく仲良くなかったけど、僕が「友だちとお笑いやる」と言い出したら、相方が「オレも入れてくれよ!」と突然言ってきた。“こんな暗いやつにお笑いできねえだろう”と思ったら、僕よりお笑いを知ってました(笑い)。

川元 それから相方の友だちはすぐやめて、2人になりました。芸人になっても仕事はなかったけど、僕はのちに結婚する彼女と暮らしてて、2人とも働いていたからそんなに貧乏じゃなかった。だけど、15年くらい前に僕がパチンコにハマってしまい、バイトもせずに消費者金融から借りまくって200万円の借金を抱え、自己破産してしまった。他にも自己破産している芸人がいて、今より自己破産がやりづらくはなかった時代かもしれませんけど。

黒田 僕は逆に働くのが好きで、カラオケボックスでは店長をやっていましたし、その後は携帯電話の代理店のバイトをやってます。土日に各地で行われる携帯電話の販売イベントの司会と販売。ビンゴゲームをやり、その後に機種の説明などのお話。ステージは5回くらい。ある土日の売り上げ集計が全国1位になったことが2回あります。土日の仕事で、1〜3月の稼げる時期には月40万円稼いで。その前に化粧品の販売をやっていたから、その経験も生かされた。現場では他のスタッフに「売りたい感を出しちゃいけないよ」とか指導もしますし、本社に呼ばれて、スタッフにレクチャーすることもあります。

■15年間、銀行カードを持たせてもらってない

川元 僕は嫁に借金がバレて以来、銀行のカードは嫁に握られて、一日の交通費と、たばこ代しかもらえなくなりました(笑い)。

黒田 僕は副業の稼ぎで実家の近くに一軒家を建てました。地元の筑波は安くて、2000万円くらい。親も喜んでます。車も買いましたし。趣味で芸人やってるというスタンス。ハハハ。

川元 いまだに銀行のカードは持たせてもらえないし、今も一日の交通費をもらってる。足立区に住んでいるけど、都心の仕事の時でもJRに乗り換えず、地下鉄だけで乗り継いで節約して、お笑いライブの取っ払いのギャラをヘソクリにしてます。数千円ですけど、コツコツ貯めて、その金でまた遊ぶ(笑い)。

■一緒にメシを食う時は多めに払う

黒田 相方はポケットに小銭しか入ってないですからねぇ。でも、お金の面で僕に頼みにくることはないです。一緒にメシを食う時はプライドを傷つけない程度に、僕が多めに払いますけど。

川元 今年は仕事を頑張って、自分のキャッシュカードを取り返せるくらいにはなりたいです! 15年も返してもらえてないんで(笑い)。

黒田 僕は今、ゲームの番組をやってますし、実家はソロバン塾を経営してまして、僕も子供たちに教えてます。芸人として身に付けたしゃべりを生かして、ゲームやソロバンなど子供たちをワクワクさせる“副業”をもっとやりたいですね!

(聞き手=松野大介)

▽黒田俊幸 1975年9月、茨城県出身。
▽川元文太 1974年12月、鹿児島県出身。
98年からお笑いコンビ・ダブルブッキングとして活動。