3大キャリアグループ別のシェア

総務省は、電気通信事業者からの報告等に基づいたデータをまとめた、「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」を公開している。

移動系通信(携帯電話・PHS・BWA※2.5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム(WiMAX等)でネットワークに接続するアクセスサービス)の契約数における事業者別シェア(グループ別)は、NTTドコモが37.6%(前期比▲0.1ポイント、前年同期比▲0.7ポイント、MVNOへの提供に係るものを含めると43.2%)でトップだった。ただし、ドコモは2015年第三四半期以降、連続でシェアを落としている。

2位のKDDIグループ(含む沖縄セルラー及びUQコミュニケーションズ)は27.7%(前期比、前年同期比ともに+0.2ポイント、MVNOへの提供に係るものを含めると31.4%)で、こちらは微増傾向だ。

3位のソフトバンクグループ(含むワイモバイル)は22.1%(前期比▲0.4ポイント、前年同期比▲0.8ポイント、MVNOへの提供に係るものを含めると25.4%)。ドコモよりも前年同期比で落としているが、その分、ワイモバイルが0.6ポイントアップしてカバーしている。

3大キャリアが減少、もしくは微増と苦しむ中、格安SIMなどと呼ばれるMVNOは12.5%(前期比+0.3ポイント、前年同期比+1.2ポイント)と数字を伸ばしている。

2020年のスマホ業界は、本格的な5Gサービススタート、楽天モバイルがキャリアとしてのMNO参戦と大きな変動が予想される。キャリアの通信料金も低価格なプランが多く登場しており、5Gサービスでより快適な通信が実現するなら、キャリアに留まるという選択も多くなるかもしれない。

発表資料
URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/000660755.pdf
2019/12/23