左上から時計回りにロッテ・藤原、日本ハム・吉田輝、広島・小園、中日・根尾【写真:荒川祐史、福谷佑介】

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中日の根尾が29日に1軍出場し12球団ドラ1位ルーキーが1軍デビューを果たす

 中日のドラフト1位ルーキー・根尾昂内野手が29日、敵地・甲子園での阪神戦で1軍デビューを果たした。これで2018年の12球団ドラフト1位選手がルーキーイヤーにデビューを飾った。阪神、中日が残り1試合を残しているが、ここでは今季のドラ1ルーキーの成績を振り返ってみる。

【セ・リーグ】

○巨人 高橋優貴 投手
18試合登板、5勝7敗、防御率3.19

○DeNA 上茶谷大河 投手
25試合登板、7勝6敗、防御率3.96

○広島 小園海斗 内野手
58試合出場、打率.213、4本塁打、16打点、1盗塁

○阪神 近本光司 外野手
141試合出場、打率.273、9本塁打、42打点、36盗塁

○中日 根尾昂 内野手
1試合出場、打率.000

○ヤクルト 清水昇 投手
11試合登板、0勝3敗、防御率7.27

 セ・リーグでは阪神の近本が主力としてチームを牽引。長嶋茂雄氏(巨人)が1958年に樹立した新人最多安打のリーグ記録を更新し盗塁王もほぼ確定。ヤクルト村上と共に新人王候補として名前が挙がっている。

 広島の小園は開幕1軍入りも出場無く2軍落ちとなったが6月に再昇格を果たすなど遊撃のレギュラーとしてシーズン後半を過ごした。巨人の高橋優、DeNAの上茶谷は先発ローテに定着しルーキーとしては上々の成績を残したと言ってもいい。中日の根尾は2軍で出場機会を得ただけに来季に期待、ヤクルトの清水も来季にプロ初勝利を狙う。

西武の松本航は貯金「3」を作りリーグ連覇に貢献

【パ・リーグ】

○西武 松本航 投手
16試合登板、7勝4敗、防御率4.54

○ソフトバンク 甲斐野央 投手
65試合登板、2勝5敗、防御率4.14

○楽天 辰己涼介 外野手
124試合出場、打率.229、4本塁打、25打点、13盗塁

○ロッテ 藤原恭大 外野手
6試合出場、打率.105、0本塁打、2打点

○日本ハム 吉田輝星 投手
4試合登板、1勝3敗、防御率12.27

○オリックス 太田椋 内野手
6試合出場、打率.000

 連覇を果たした西武の松本航は開幕こそ出遅れたが、先発ローテとして貯金「3」を作りチームに貢献。終盤は打ち込まれる場面もあったが即戦力として期待に応えた。ソフトバンクの甲斐野も1年目から60試合以上に登板するなどフル回転。楽天の辰己は俊足と守備でチームのCS進出に貢献した。

 ロッテの藤原は高卒野手では54年ぶりの開幕スタメンと華々しいデビューを飾ったが、6試合の出場に終わり1軍の投手陣に苦しんだ。日本ハムの吉田輝もプロ初勝利をマークしたが、その後は勝ち星から遠ざかり打ち込まれる場面が多かった。オリックス太田は開幕前に怪我で離脱したがシーズン後半に1軍昇格、プロ初安打はお預けとなった。

 1軍を経験したドラ1たちは来季どのようなシーズンを歩むのか。“2年目のジンクス”を吹き飛ばす活躍に期待したい。(Full-Count編集部)