CBS MarketWatchによると、1月31日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月物は、同日開かれたOPEC（石油輸出国機構）総会で、原油生産枠を現状の日量2800万バレルで据え置くことで合意、市場の予想通りの結果に調整売りが強まり、前日比43セント安の1バレル＝67.92ドルと反落して引けた。

　　ガソリン先物は、同4.91セント安の1ガロン＝1.7258ドルと反落、暖房油も同3.19セント安の1ガロン＝1.8019ドルと反落した。天然ガスは、前日の取引で3週間ぶりの高値を付けた後、同7.3セント安の100万Btu＝9.316ドルで引けた。

　　一方、国連安全保障理事会の常任理事国は30日、イランの核開発問題について、安保理付託を行うことで合意したことを受け、イランへの経済制裁が発動される可能性が高まったことから、情勢の先行き不安が高まり、相場は下げ渋った。また、OPEC加盟国カタールのアティーヤ石油相は、3月に予定されているOPECの次回総会で、生産枠の引き下げが協議される可能性を示唆した。
　　
　　米エネルギー省は1日、1月27日までの週の週間石油在庫統計を発表する予定で、原油在庫、ガソリン在庫はともに在庫の増加が見込まれている。【了】