マウス1つで誰でも画像をプロなみに切り抜ける！ 簡単・高精度・高機能なWebサービス
フリマやネットオークションに出品する商品画像
これらの画像は、背景など特定の部分だけを切り抜きたいケースは少なくない。
ECサイトを運営しているなら、大量の画像ファイルから商品などを一括で切り抜きたいこともあるだろう。
今回は、こうしたときに重宝するWebサービス「Clipping Magic」を紹介しよう。
有料ではあるが、それだけの価値のあるサービスだ。
●プロの利用にも耐えうる高性能な画像切り抜きサービス
以前、AIによって画像から人物だけを認識して切り抜くremove.bg（https://www.remove.bg/）という無料サービスを紹介した。
ただしremove.bgで切り抜けるのは人物だけで、AIの実験的な意味合いが強く、残念ながら用途は限られてしまう。
これに対して、今回紹介するClipping Magicは、プロの利用にも耐えうる精度の高い画像切り抜きサービスである。もちろん、人物以外も切り抜ける。
有料にはなるが、デザイナーはもちろん、Webサイトや資料、チラシなどで精度の高い切り抜き画像が必要な場合に重宝するだろう。
使い方は簡単だ、Webサイトにアクセスしたら、
「ここに画像をドラグ」と表示されたエリアにエクスプローラなどから画像ファイルをアップロードする。もしくは、［アップロード画像］をクリックして画像ファイルを指定する。
対応している画像ファイルは、JPEG、PNG、BMP、GIFだ。すると、左右に同じ画像ファイルが表示される。
Clipping MagicのWebサイト。「ここに画像をドラグ」と表示されたエリアに画像ファイルをドラッグする。
画像がアップロードされたら、操作説明が表示されるので、［わかりました］をクリックする。
同じ画像が左右に表示されて準備完了だ。
左側では、残す領域と削除する領域をドラッグで指定する。
・残す領域は緑の［＋］マーク
・削除する領域は赤い［−］マーク
これをクリックしてドラッグする。
画像を拡大/縮小したり、領域を指定するブラシのサイズを変更したりできるので、細部を調整することも簡単だ。
操作中は、ほぼリアルタイムで画像が切り抜かれ、結果が右側に表示される。
直前の操作を取り消すアンドゥなどの機能も用意されているので、結果を確認しながら作業をすすめられる。
赤い［−］をクリックしたあと、削除する領域をドラッグする。
残す領域は、緑の［＋］をクリックしたあとドラッグで指定する。すると、右側の画像がリアルタイムに変化する。
拡大して細部を調整することもできる。
・ノイズの多い画像のエッジを微調整する機能
・人物の髪の毛を背景から分離する機能
・切り抜いた画像に背景色や影を設定する機能
こうした機能も用意されている。
また、上位プランである「スタンダード」「プロ」を利用すれば、大量の画像の背景を一括削除して切り抜く「バルククリッピング」も利用できる。
ECサイトなどで大量の商品画像を処理しなければならない場合に便利だろう。
切り抜いた画像には、影を設定することもできる。
切り抜いた画像に背景色を設定する機能も用意されている。
上位のプランである「スタンダード」「プロ」を利用すれば、大量の画像の背景を一括削除して切り抜く「バルククリッピング」も利用できる。
用意されているプランは、
「ライト」（$3.99/月）
「スタンダード」（$7.99/月）
「プロ」（$14.99/月）
この3つだ。
プランによってダウンロードできる画像数や利用できる機能が異なる。
無料版でも画像の切り抜きはできるが、背景にロゴが入り、画像をダウンロードすることはできない。
編集機能や操作性、切り抜き精度などを確認したあと、使えると判断すれば、必要なプランに申し込むとよいだろう。
完全な商用サービスだが、デザイナーやWebサイトの運営者、企業の広報など、画像を扱うことの多いユーザーには、それだけの価値のあるサービスだ。
画像を切り抜くことが多い方は、試してみてはどうだろうか。
・ Clipping Magic
・ remove.bg
井上健語（フリーランスライター）
