映画『羊と鋼の森』初日舞台挨拶が8日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、キャストの山粼賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、光石研、三浦友和、監督の橋本光二郎が出席した。

本作はピアノの調律に魅せられた一人の青年の成長物語。北海道の高校に通う外村は調律師・板鳥と出会い、感銘を受け、ピアノの調律師として生きていくことを決意。板鳥がいる江藤楽器で働き始め、ピアノと繋がる多くの人と出会い、調律師としての自分を探し求め成長していく。

ピアノに魅せられる主人公の青年・外村直樹を山粼賢人が、外村に感銘を与え、彼の人生を導いていく調律師・板鳥宗一郎を三浦友和が演じる。共演に上白石萌音、上白石萌歌、鈴木亮平、佐野勇斗らが名を連ね、監督を『orange オレンジ』の橋本光二郎が務める。

公開初日を迎え、今の心境を聞かれた山粼は「今ですよね?“早いなぁ”っていう感じもしながら、“やっとかぁ”という感じもします。初日を迎えられて嬉しいです!」とフワフワした気持ちを吐露。ファンのプラカードを見て「ありがとうございます!」と笑顔をのぞかせていた。

イベントでは、本作にちなみ「自身の調律したいところは?」とのお題が。トップバッターの山粼はフリップを掲げると、鈴木ら共演者から「えー!?」と驚きの声が。「ピアノ」と答えた山粼は「逆に!ピアノを本当に調律したいなと。できるところまで、“逆に”やってみたい」と明かす。もう一つ回答があったようで「時間ですね!時間配分とか…(観客の反応を見て)微妙じゃないっすか(笑)」とはにかんでいた。

一方で鈴木は「自分のことではなく、世の中の調律したいこと『あんこの量』。あんこの入っているお菓子って、だいたいあんこの量が多くないですか!?たい焼きとか、あんこがたくさん入っていればいいってわけじゃなく、バランスがあるんです!たい焼きだと、皮がもう少し欲しいし、尻尾まであんこが詰まってるのは嫌だ!あんこが食べたかったらあんこを買えばいいじゃない!」と熱弁を振るうと、三浦から「長い!僕はあんこがたくさん入っている方が好きですよ!」とツッコミが飛び、会場は笑いに包まれた。

続けて、萌音が「大変お見せしにくいのですが…」と苦笑いを浮かべながら、「体内時計」と回答。察知した山粼が「微妙じゃない!!」と声を上げ、先ほどの「時間配分」と回答した際の言葉を謝罪。萌音は「最近、夜型になってしまいまして、朝が起きれない。仕事の時はバキッと起きれるんですが、休みの時は…もったいないなと」と告白。同居している萌歌は「本当に朝起きないんです!早く起きてください!」と笑みをこぼしていた。

イベントではさらに、原作者の宮下奈都から感謝と労いの手紙が。「たった一つの音に込めた想い。調律による音色の変化。難しいそれらの表現に、正面から向き合った情熱に圧倒される想いでした。」「(山粼賢人へ)才能に迷う不器用な新人調律師が、一歩一歩、手探りで進んでいく姿がちゃんとそこにあって。きっと、山粼賢人という俳優も、こうやって一歩ずつ、恐れながら、焦りや不安も抱えながら“コツコツ”歩き続けてきたのだろうと感じ、胸がアツくなりました。あなたに外村を演じていただけて、本当によかったです。」との言葉に、山粼は言葉を詰まらせながらも「すごく嬉しいです。自分も悩みながら、お芝居をすることがよくわからない時期だったりして、それを外村にぶつけようと頑張っていたので、それを先生に言っていただけて本当に嬉しいです」と真摯に応えていた。

映画『羊と鋼の森』は全国東宝系にて公開中

(C)2018 「羊と鋼の森」製作委員会

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