エンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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オフはマリナーズ入りが噂されていた大谷、マウンドにブーイングの雨

 米大リーグ、エンゼルス大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地でのマリナーズ戦に中11日で先発し、7回途中を6安打2失点6奪三振と好投。チームを8-2の快勝に導き、3勝目(1敗)を手にした。

 160キロを超える直球、そして鋭く沈むスプリットに加えて、この日はスライダーで、打者のバットに空を切らせた大谷。MLB公式ツイッターがこの日の6つの三振を公開。うち4つのスイングアウトを奪ったスライダーに、ファンからは「ノーチャンスだ」などと驚愕の声が上がっていた。

 米メディアも大谷の快投に拍手を送っている。米ヤフースポーツは「大ブーイングを浴びせられたショーヘイ・オオタニが、彼らからそれを失わせる力強いショーを披露」のタイトルで大谷の5度目の先発をレポートしている。

「ブーイングの大合唱がスタンドからセーフコ・フィールドへと滝のように流れ落ちてきた。それは、エンゼルスの二刀流、ショーヘイ・オオタニがマウンドでウォームアップを始めた瞬間からだ。それは、驚きの事ではなかった」

 記事では、マ軍の本拠地セーフコ・フィールドに集まった観衆から、大谷へブーイングの雨が降り注いだことを伝えている。

「ブーイングは次第に失われていった。オオタニが黙らせる活躍を披露したからだ」

「シアトルのマウンドに立った彼は、青と白のユニフォームではなく、赤とグレーのユニフォームを身につけていた。イチローがシアトルに17年在籍したように、彼もマリナーズとサインすると誰もが期待していたからだ。シーズン前はマリナーズ入団が濃厚とされていた」

 開幕前、マリナーズファンは大谷の姿にイチローを重ね合わせていたのだという。しかし、それがかなわなかったからこそのブーイングだった。

「スタジアムのスピーカーから大音量でオオタニの名前が呼ばれた際、彼らは渾身のブーイングを送った。しかし、そのブーイングは次第に失われていった。オオタニがそれを黙らせる活躍を披露してしまったからだ。オオタニが、シアトルに静寂をもたらしたのだ」

 回を重ねるごとに大谷へのブーイングは減っていったという。まさに大谷の圧巻の投球がマリナーズのファンを静まらせたのだとしている。

 かつての“恋人たち”をも沈黙させた。敵地の洗礼も、左足首の不安も、大谷にとってはどこ吹く風だった。(THE ANSWER編集部)