AFX通信によると、英携帯電話大手のボーダフォン・グループが、ポーランドの同業大手、ポルコムテルの買収交渉を進めていることが明らかになった。英紙サンデー・タイムズが23日付で報じた。ボーダフォンは米ゴールドマン・サックス証券と顧問契約を結んでおり、出資先のデンマークの通信会社、TDCなどと交渉しているほか、ポルコムテルの大株主であるポーランドの石油と金属、電力3社と交渉中という。

　　ただ、ポーランドでは、23日に大統領選の決選投票が実施され、外国資本によるポーランド企業買収が容認されるかどうかは、新たに選出される大統領の方針によるところが大きく、買収が今後難航することも予想される。ボーダフォンは現在、ポルコムテル株式の20％弱を保有している。ボーダフォンは交渉の進捗状況などについてコメントを避けている。【了】