セリーナ・ウィリアムズと試合後に握手する大坂なおみ【写真:Getty Images】

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大坂のセリーナ撃破を欧米メディアが続々と速報、注目度はうなぎ上り

 テニスのマイアミ・オープンは21日(日本時間22日)、1回戦が行われ、女子シングルスでは世界ランク22位の大坂なおみ(日清食品)が元1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-3、6-2でストレート勝ちを収めた。初優勝を飾ったBNPパリバ・オープンに続く、ジャイアントキリングを海外メディアは一斉に称賛。「彼女のアイドルに慈悲を見せず」「パワフルなサーブと容赦ないリターンはウィリアムズの手にあまるものだった」と圧倒的な強さを称えている。

 グランドスラム優勝23回のテニス界のレジェンドと新進気鋭の天然少女による、注目の1回戦はわずか77分で決着がついた。

 英公共放送「BBC」では「マイアミ・オープン セリーナ・ウィリアムズはナオミ・オオサカに1回戦でノックアウトされる」と特集。記事では「彼女のパワフルなサーブと容赦ないリターンはウィリアムズの手にあまるものだった」と伝えている。

 女児の出産で13か月間ツアーから遠ざかっていたセリーナ。これが復帰2大会目だったが、「米国人はどちらのセットもサービスゲームを2回落とし、ブレークバックできなかった」と分析しつつ、産休明けの女王のランキングがプロテクトされていない現行のシードシステムへの批判が高まっていることも紹介している。

今大会8度優勝のウィリアムズにとって初の1回戦負け、「彼女のアイドルに慈悲を見せず」

 フランスの衛星放送「ユーロスポーツ」も「ナオミ・オオサカが彼女のアイドル、セリーナ・ウィリアムズを1回戦で敗退させる」と速報。「ナオミ・オオサカは彼女のアイドルに慈悲を見せなかった。セリーナファンの日本人はインディアンウェルズで3日前に戴冠したばかりだが、米国人をノックアウトした」と、幼少時からの憧れの存在を倒した大坂に拍手を送っている。

 続けて「マリア・シャラポワ、シモナ・ハレプ。そして、今セリーナ・ウィリアムズという、ナオミ・オオサカのハンティングリストが、彼女のここ8試合をすべて物語っている」と元女王や、現在の世界ランク1位ら大物を続々と撃破し続けての8連勝の意義の大きさにも注目している。

 ドイツのスポーツ専門メディア「Spox」は「セリーナ・ウィリアムズはナオミ・オオサカに処刑される」と速報。「フロリダで絶大な期待を集めた対決は衝撃とともに終焉を迎えた。セリーナ・ウィリアムズは、インディアンウェルズの3回戦で姉のビーナス相手の敗退に続き、マイアミでも大会序盤で荷物をまとめることになった。グランドスラム優勝23回の王者は日本のテニス界の新星ナオミ・オオサカに3-6、2-6で敗れた」と完敗の衝撃を伝えていた。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」は「史上最速の敗退 セリーナ・ウィリアムズはマイアミ・オープン初戦で敗れる」と特集。過去優勝8度を誇る絶対女王にとって、今大会での1回戦負けは初めて。その衝撃に驚きを隠せない様子だった。(THE ANSWER編集部)