山中慎介

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17日放送、関西テレビ「コヤぶるッ!SPORTS」に、ボクシングの元WBCバンタム級王者・山中慎介が出演。大きな反響を呼んだ前王者ルイス・ネリとの因縁の対決を振り返った。

昨年8月のタイトルマッチで敗れた山中だが、その後ネリにドーピング疑惑が浮上。本人は「メキシコで食べた牛肉に混入されていたと思う」と主張したが、山中は「牛肉に、っていうのは考えづらいとみなさん言われますけど…まあ分からないですけどね。結局はドーピングの疑惑って終わったんで」と釈然としない思いをうかがわせた。

WBCが再戦を指令し、山中は「本当に悩んで悩んで、少しずつ」現役続行を決意。だが、そのネリとの再戦の前日に、前代未聞の事態が起きる。ネリが計量で体重をオーバーしたのだ。ネリは王座はく奪となり、再戦にかけていた山中は思わず「ふざけるな」と口にした。

このときの表情を、MCの小籔千豊が殺意を覚える怖い顔だったと表現すると、山中は「出すつもりはなかったんですけど、出てしまいました。悔しかったですよ、あのときは」とコメント。翌日は忘れて戦うことができたとしつつ、計量当日は「気持ちを整理するのが大変でした」と振り返った。

ネリが2回目の計量までに1キロ落としたことも、長谷川穂積氏は「全然すごくない」と一蹴。最後の100グラム、200グラムを落とすのに必死なのが普通だけに、「たった2時間でなんで1キロ落とせんねん」と、あり得ないことだと解説した。

この計量で山中が「一番腹立った」のが、ネリが両手を上げていたことだ。山中は、手を上げてはかりに乗るのは「お願い、あと100グラム、200グラム落ちてくれ」という必死な感覚と主張。2.3キロもオーバーしていたネリにその必要はなく、「さっさと乗って体重つくってこいや」と思ったという。

そんないわくつきのネリに食事に誘われたらどうするか――小藪の問いに、山中は「一度その(禁止薬物が)入っていたという牛肉は食べてみたいですけどね」と冗談で返し、笑いを誘った。