ゲームのやり過ぎからプロゲーマーを目指す男性が彼女に日本刀で斬られる
by scott feldstein
アメリカの警察は2018年3月上旬、日本刀でボーイフレンドを斬りつけたとして、殺人未遂容疑でワシントン州に住む30歳の女性を逮捕しました。女性が警察に語った動機には、「あまりにも『PUBG』というゲームに熱中しすぎていたから」というものも含まれています。
Woman Stabs Boyfriend With Katana, Citing Cheating And Too Much PUBG
逮捕されたバーバー・ハビエル容疑者は、事件を起こす2年前からプロのPUBGゲーマーを目指していたアレックス・ロベール氏と同居していたとのこと。29歳のロベール氏は「私はハビエルが供述しているような汗ばんだオタクじゃない」と新聞のインタビューに語っていますが、パートタイムで経理の仕事をしながら、1日12時間ほどPUBGをプレイしていたことは認めました。
ハビエル容疑者は「ロベールがPUBGにのめり込むと全く私のことは気にかけず、ひたすらゲームのことだけを考えることに不満を持っていた」と宣誓供述書に記しています。しかし、ハビエル容疑者が本当にロベール氏を殺そうと決意したきっかけは、ロベール氏がハビエル容疑者のことをだましていることに気がついたからだとのこと。
ある時ハビエル容疑者は、ロベール氏のスマートフォンにTinder(ティンダー)という、Facebookの位置情報を使った出会い系アプリがインストールされていることに気づきました。それだけでなく、風呂場の排水溝から赤い髪の毛を見つけ、ロベール氏がハビエル容疑者以外の女性を連れ込んでいると思ったそうです。ハビエル容疑者の髪の毛は緑色に染められているとのことで、赤い髪の毛はハビエル容疑者のモノではない模様。
by Brandy
ハビエル容疑者の弁護士は、「ハビエル容疑者の家族も『彼女はこんなことをする性格じゃない』と述べています。ハビエル容疑者には犯罪歴もない」と語っています。ハビエル容疑者は2018年2月下旬、ショッピングモールでロベール氏を殺害するために「日本刀」を購入したとのこと。「眠っている間にロベールを刺すつもりだった」とハビエル容疑者は供述しているそうですが、購入後すぐ犯行に及んだわけではなく、1週間以上も思い悩んでいたようです。しかし、ある日自宅に帰ったハビエル容疑者はロベール氏に一晩中無視されたとのことで、これが犯行を決意するきっかけとなったとしています。
ハビエル容疑者はベッドの近くに購入した日本刀と、2本のナイフを隠しておき、ロベール氏が警察や病院に助けを求められないよう、ロベール氏の携帯電話を隠すという念の入った準備を行いました。ハビエル容疑者はロベール氏が眠った後、スマートフォンの光でロベール氏の体を照らし、日本刀で刺したとのこと。ロベール氏は飛び起きてハビエル容疑者と戦いましたが、ロベール氏の指はほとんど根元から切断され、手足も斬りつけられてしまったため、一命はとりとめたものの今後数週間は歩くこともできない重傷を負いました。
by Slava Murava Kiss
結局、ハビエル容疑者はロベール氏の「警察を呼んでくれ」という訴えを聞き入れ、自分から警察に連絡したとのこと。警察が現場に到着した時、ハビエル容疑者は庭の芝生の上で両手を挙げ、返り血で血まみれになりながら泣いており、「ロベールを助けてあげて。私が斬ったんです」と警察に話しました。ロベール氏は斬りつけられた時のことを尋ねられると、「ハビエルは私がボロボロになっている状態を見て、怖がっているように思えた」と答えたとのこと。
なお、ハビエル容疑者が警察に電話をかけたときに録音された音声がYouTubeで公開されており、電話をかけた時のハビエル容疑者が非常に取り乱していることがわかります。
'You used a sword?' 911 call captures grisly, Tinder-inspired samurai-saber attack - YouTube
「ロベールが私をだましていたから、殺そうと決意したのです」と語ったハビエル容疑者は、殺人未遂の罪で逮捕されて裁判を待っている状態です。