高梨沙羅(写真:Getty Images)

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平昌五輪ノルディックスキー・ジャンプ女子で、高梨沙羅は日本女子初のメダルとなる銅メダルを獲得した。13日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、その高梨がゲスト出演。スポーツキャスター・松岡修造氏のインタビューに応じた。

金メダルを期待されながら4位に終わり、悔し涙を流したソチ五輪から4年。高梨は初のメダル獲得という雪辱を果たした。だが一方で、目標としていた金メダルに再び届かなかったのも事実だ。

松岡氏から「うれしい」と「くやしい」のどちらが本音か問われると、高梨は「今となってはくやしさのほうが大きい」と返答。終わった瞬間は、今季の目標を達成したうれしさや安堵があったとしつつ、金を逃したことで「まだ自分にはその器がないんだなということを痛感させられました」と続けた。

そのうえで、高梨は「ただそれをモチベーションに変えて、また北京五輪に向けて頑張っていきたい」と前向きな姿勢を強調している。

五輪でもマーレン・ルンビ(金メダル/ノルウェー)、カタリナ・アルトハウス(銀メダル/ドイツ)の後塵を拝したが、高梨は「世界のレベルの高さを痛感させられましたし、今の自分の技術のままじゃ戦っていけないと思うので、もっと成長していきたい」とコメント。

両選手が五輪シーズンに飛躍したことについても、「女子ジャンプ自体のレベルは年々急激に上がってきてはいるので、誰が出てきてもおかしくない状況」だったと指摘。「細かいミスも見逃さずに練習していかないと、その先にはつながっていかない」と述べた。

では、勝つためには何が必要なのか。高梨は「強い気持ちを持って4年後に臨むことが一番」と即答。「オリンピックは挑戦の場」と語り、今回の銅メダル獲得で「また新たな目標ができた」という高梨は、「そこに向けてまた挑戦し直したい」と意気込んだ。

ソチ五輪後につらい思いをしてきた失敗時の夢ですら、高梨は「今の自分のエネルギー」とコメント。当時のくやしさをバネにしてきたとし、「失敗から学ばせていただいたことは本当に多かったので、それを糧に今後の競技人生もまた成長していけるようにつなげていきたい」と続けている。

これからの夢を問われると、高梨は「どんな状況でも自分を出せるのが一番強い選手と思ったので、そこを目指してやっていきたいと思いますし、最終的な目標は金メダルを獲ることなので、そこに向けてまた仕切り直して取り組んでいきたい」と答えた。