大野防衛庁長官と記念撮影に収まる子どもたち(撮影:徳永裕介)

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東京都新宿区市谷の防衛庁で25日、「ピクルス王子の市ヶ谷台探検ツアー」が行われた。あいにくの雨の中、多くの子どもが訪れ、大野功統(よしのり)防衛庁長官とも面会した。

 このイベントは全省庁が参加する「子ども霞が関見学デー」の一環で、ピクルス王子は防衛庁・自衛隊のイメージキャラクター。この日は抽選の結果、小中学生57人が参加。子どもたちは専守防衛や日米安保など日本の防衛政策を紹介するビデオを見た後、大野功統・防衛庁長官と会った。

 大野長官は「みなさん、たまにはけんかするかな」と問いかけ、「けんかはしないで仲良くしていたいよね。だから日本の自衛隊も(各国と)仲良くするために、あちこちで働いている」とイラクでの復興支援活動に言及。「道を直したりしているとイラク人と自衛隊員の心と心のつながりができる。だから日本とイラクは仲良くなる」と述べた。子どもから「F15戦闘機はいくらか」と尋ねられると「120億円ぐらい。それくらいお金かけても、守る時には守らなくてはならない。それが防衛なんだよね」と話した。

 現役の自衛隊員と対話する機会も設けられ、「自分の子どもを自衛隊員にしたいですか」「訓練していて辞めたいと思ったことはありますか」と尋ねられると、隊員は「子どもがなりたいといったら希望どおりにさせてやりたい」「難しい質問だな…。ありません」と答えていた。

 千葉県柏市の中学3年生の男子(14)は「自衛隊のあり方を聞けて、ためになった」と振り返り、横浜市の小学6年生の女の子(11)は「家族や仲間を大事にして、守りたいものがあると、それを守りたくなるという長官の言葉が心に残った」。埼玉県蕨市から参加した小学4年生の女の子(10)は「長官の話はすごくわかりやすかった」と話したが、「戦争はこわい」と言っていた。【了】

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