注目投手対決!藤谷(延岡学園)vs森(都城商)藤谷(延岡学園)

 40日後に開幕する夏の大会を前にして、県内の今チームで注目投手を擁する有力校が激突した。まさに前哨戦となる一戦は、初回の攻防で明暗が分かれた。

 初回に1点を許した延岡学園は、その裏の攻撃。相手投手の制球が定まらず(1死球3四球)、押し出しで1点をもらうと、7番・三藤の適時打、8番・藤谷の3点適時二塁打で5対1とした。さらに、5回二死から4番・工藤、5番・高野が連打で出塁すると、6番・山田が右中間を深々と破る2点適時三塁打を放って加点。

 投げては、エース・藤谷が得点圏に走者を背負う場面でも、落ち着いたピッチングをみせて完投!夏を含めて今後の登板機会が楽しみな存在となった。

 都城商は、寶田(背番号6)が先発するも、初回一死一二塁の場面でエース・森を投入した。慌ただしい登板となった森は、本来のピッチングができず。連続四球で押しだしを与え、連続適時打を浴びるかたちとなったが、その後は持ち味を発揮した。2回から8回までを無四死球、9奪三振。

 2回以降は「藤谷(延岡学園)vs森(都城商)」の見応えある展開になっただけに、両投手が先発完投していたらどのような結果になっていたか?と考えてしまう程、都城商は初回が悔やまれる敗戦となった。

(文・写真=三角 竜之)

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