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Googleがスマートフォンのカメラを使って古い写真を「スキャン」してデジタルデータとして読み込むことができるアプリ「フォトスキャン」をリリースしました。実際に古い写真を使って取り込んでみたところ、驚くほど簡単にデジタルデータ化することができました。

Google Japan Blog: 思い出の写真もキレイにスキャン -- フォトスキャン 登場

https://japan.googleblog.com/2016/11/photoscan.html

フォトスキャン

https://www.google.com/photos/scan/?hl=ja

今回は、1990年代に撮影した写真を用意してみました。いずれも一般の人がデジタルで写真を残すこととは無縁だった時代の写真で、もはやネガさえ残っていないもの。これまでは専用のスキャナーを使ってデジタル化していましたが、フォトスキャンを使えばスマホだけで古い写真をデジタル化して、保管できるようになるというわけです。



「フォトスキャン」はAndroid版iOS版がリリースされており、今回はiPhoneにインストールしてみました。「入手」をタップしてインストールを実施します。



インストールが完了したら、アイコンをタップして起動すればOK。



アプリを立ち上げ、写真が画面の枠内に収まるようにスマートフォンのカメラで捉えます。



そして画面に表示される「◯」アイコンをタップ。



すると、画面に4個の白丸と中央に白い円が表示されました。あとはスマートフォンを動かして、白い円を白丸に次々と合わせていきます。この作業を行うことでいろいろな角度からの取り込みが可能になり、蛍光灯の映り込みなどの発生を抑える仕組みとなっています。



ポンポン、と合わせていくと……



写真のスキャンが完了しました。古い写真をそのまま取り込んでいるので、四隅が暗くなっているケラレもそのまま収められていますが、すでにこの時点でデジタルデータ化されているので、Photoshopなどの編集ソフトで補正することも可能となっています。



なお、取り込んでから写真の範囲を自分で調整することも可能。指で画面をタッチして、選択範囲をドラッグするだけです。



ものの1分ほどで読み込み完了。少しあせた色合いやザラつきなどもそのまま取り込まれています。



かつて提供されていたワイドタイプの写真もそのままのアスペクト比でデータ化することが可能。古い写真の場合は現物しか残っておらず、火事や災害が発生してしまうと完全に失われてしまう可能性もあるので、フォトスキャンを使ってデータ化してNASやクラウドに保存しておけば安心です。