「アニメ制作に投資したい」と話す横井昭裕ウィズ社長

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玩具企画・開発のウィズ<7835>が17日、ジャスダックに上場した。公募価格70万円に対し、初値は2.9倍の203万円。初日の終値は170万円だった。

 創業1986年の同社は、おもちゃの企画・開発・生産を一貫して行い、「たまごっち」や「デジタルモンスター」シリーズなど数々のヒット作を出している。8割以上はバンダイ<7967>から製品を発売しており、おもちゃの企画立案と同時にテレビ局などと共同でアニメーション番組の制作も行っている。

 横井昭裕社長は、東京都中央区の東京証券会館で同日開かれた会見で「上場で調達した資金は、アニメ制作への投資と新規事業に使いたい」と話した。少子化でおもちゃの売上げが先細りになるのではという記者からの質問に対しては「日本だけでなく、世界に市場がある。また、『プリモプエル』など高齢者に好評なものもあり、おもちゃの対象者はむしろ増えている」と返した。

 バンダイがナムコ<9752>と合併することについては「プラスになってもマイナスになることはない。商材がナムコが得意とするアーケードゲームなどに利用され、市場がますます広がるでしょう」と期待を述べた。

 ウィズの05年5月期単体決算は、売上高が前の期比70.8%増の51億9600万円、経常利益が同約9倍の5億2200万円、純利益が同約13倍の2億9400万円だったようだ。06年5月期の単体業績予想は、売上高が59億9500万円、経常利益が5億9800万円、純利益が3億4700万円を見込んでいる。
【了】

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