7月21日、雨が降り続く昼下がり。都内のASKA(58)の自宅には、来客が相次いだ。 ときおり玄関から出てきて、来客を見送る洋子夫人(61)は、化粧っ気もなく、以前に比べてもひどくやつれているように見えた――。

ASKAはその1週間前の14日から自身のブログを再開した。“盗聴盗撮グループによる被害”を訴え“今年中にアルバムを発表したい”などと綴った内容は、話題を呼んだ。一部では“なりすまし”ではという声もあったが、フジテレビの情報番組の取材に自分が書いたことを認めている。19日のブログにASKAはこう書いて、回復ぶりをアピール。

≪肯定も、否定も、すべてOKですよ。僕は、僕が元気であることを、みなさんにお知らせするだけです≫

14年5月に覚せい剤使用の容疑で逮捕された、ASKA。洋子さんは同年8月の公判で『健康だったころに戻ってくれることを信じて、夫を支えていきたい』と訴え、以来、“夫の再起”を信じて尽くしてきたのだが……。

「判決後、自宅謹慎していたASKAさんでしたが、今年1月に勝手に始めたブログがきっかけで夫人と口論になったようです。妄想としか思えない意味不明な内容が、夫人に大きな失望感を与えてしまったのでしょう。再起させるには入院治療しかないと覚悟して、医療関係者や弁護士らに相談すると家族の同意で入院治療ができる“医療保護入院”を勧められたそうです。結果、2月からASKAさんは八王子の病院に入院しました」(音楽関係者)

7月15日付のブログで、その経緯をASKAはこう綴っている。

≪実は、盗聴盗撮の事実に懐疑になった周囲によって、覚せい剤の後遺症であると判断され、医療保護入院という国が定めたシステムにより、入院させられてしまいました≫

入院していた日々は自由を奪われ過酷だったこと、3カ月後には自分の希望で九州の病院に転院し、合計で4カ月入院生活を送り、6月15日に退院したことを明かしている。

「彼は再入院したにもかかわらず、まったく奥さんの苦労を理解できていないようです。入院させられたと“逆切れ”するようなブログの文言にも、被害者意識の強さしか感じられません。退院してから1カ月ほどになりますが、覚せい剤の後遺症は容易に抜けないと思い知り、奥さんの心労はひどくなるばかりのようです」(医療関係者)

ASKAの状態について、精神科医でヒガノクリニック院長の日向野春総先生もこう語る。

「ブログの内容から推測すると、覚せい剤の副作用といえる妄想がみられ、状態はあまり良くないと思われます」

本誌が姿を目撃した21日、洋子さんは自宅に訪れた営業マン風の男性と、ASKAが仕事場として使っていた近所のマンションへ赴いた。

「あの部屋はASKAさんが覚せい剤の売人と会っていた場所でもあります。築20年ですが、いま売っても5千万円は下らないとか。自分の目の届かないところに夫を行かせないようにするためにも、奥さんは“逃げ場”になるマンションを処分するつもりのようです」(前出・音楽関係者)