XFN-ASIAによると、米化学大手デュポンのトム・パウエル社長は24日、北京で記者会見し、同社にとって最大規模となる投資案件を含め、2010年までに対中投資を倍増させる計画を発表した。同社長はデュポン・チャイナ・ホールディング会長でもあるが、大規模な戦略的投資に関し、すでに一部は着手しているか、あるいは、交渉中であることを明らかにした。

  デュポンはこれまで、6億ドル(約643億円)以上を中国に投資し、32の合弁事業を立ち上げ、5000人以上を雇用している。パウエル社長は、今後数年間にわたって、毎年1億ドル(約107億円)以上の対中投資を行うとし、目玉は、山東省で塗料などに使われる顔料を製造する合弁事業と語った。同事業については、現在、立ち上げに向けて交渉を進めていることを明らかした。同社長は、「このプロジェクトが成功すれば、デュポンによる過去最大の対外投資となる」と語った。また、事業効率の改善で、今年は2004年の4億5000万ドル(約483億円)に続いて、9億5000万ドル(約1019億円)のコスト削減を目標にしているとした。 【了】