世界三大仏教遺跡のひとつにも数えられているミャンマーのバガン。

広大な平原に立ち並ぶ無数の仏塔は「世界三大仏教遺跡の聖地」の1つにふさわしい神々しさをたたえています。

さらに世界三大仏教遺跡のあとの2つ、インドネシアのボロブドゥールとカンボジアのアンコール遺跡群に比べると、ミャンマーのバガンは比較的観光客も少なく秘境感が味わえます。

そんなパガンですが、ツアーで訪れることももちろん可能ですが、広い範囲に点在する寺院の数々をじっくりと堪能するなら個人で訪れるのがオススメ。

今回はそんな「バガン」の魅力をたっぷりと楽しむために、個人でパガンを旅するためのポイント3つをお伝えしたいと思います。

<その1>オススメの滞在エリアはニューバガンかニャンウー
バガンの遺跡地区(オールドバガン)は保護対象となっており、宿泊施設は少なく高級ホテルが中心。

宿泊費を抑えたい方は、観光客向けのホテルやレストランが並ぶニューバガンか、地元のマーケットがありローカル感漂うニャンウーに宿をとるのがおすすめです。

静かな場所で落ち着いて滞在したければニューバガン、地元の人々の生活に触れたければニャンウーがいいでしょう。

<その2>オススメの移動手段はe-バイク
広大なバガンの遺跡を徒歩で回るのは不可能なので足の確保が必要になります。

選択肢は自転車、e-バイク(充電式のバイク型自転車のようなもの)、あるいは馬車です。

最もおすすめなのはe-バイク。

自力で漕ぐ必要がないので体力的にも楽ですし、そこそこのスピードが出るので移動時間もさほどかかりません。

操作方法も簡単で、自転車に乗れる方なら問題なく利用できます。

灼熱のバガンで自転車を漕ぐのはかなりの重労働。想像しただけでもゾッとします。

また馬車はニューバガンやニャンウーではつかまりませんし、長距離移動にも不向きです。

馬車に乗って雰囲気を味わいたいという方は遺跡地区の中心部などエリアを絞って利用するといいでしょう。

e-バイクのレンタル料金は交渉次第で変わりますが、一日一台500円前後。

ホテルやゲストハウスの近くにレンタルできる場所が見つかるはずです。

注意するポイントとしては、平原の真ん中で電池切れになってしまっては大変なので、借りる際には必ずフル充電されているか確認してから借りるようにしましょう。

<その3>必需品は帽子、サングラス、そして長袖のシャツ
バガン観光で重要になってくるのが、日差しと砂埃への対策です。

バガンは強烈な日差しが降り注ぐ乾燥した平原。

湿度はあまり高くないので、むしろ半袖より長袖のほうが快適に感じられるかもしれません。

もちろん帽子は必須。さらにサングラスがあれば日差しと砂埃から目を守ってくれます。

さらに付け加えるとするのであれば、スケジュール。

日中のバガンの暑さは苛烈で、一日中観光していては倒れてしまいますので、できるだけスケジュールには余裕を持ちましょう。

しかもミャンマーの寺院は入場の際に靴を脱ぐのが基本。日中、じりじりと足の裏を焦がすような石材の床の上を裸足で歩くのはもはや修行といっても過言ではありません。

バガンでは12時から午後3時、あるいは4時ぐらいまでは休息時間と考え、余裕を持った予定を組むのがおすすめです。

暑さが和らぐ朝の早い時間から観光をスタートするのがオススメです。

またバガンはどこでも飲み物が買えるという環境ではありませんのでホテルなどで水を買って持っていくことをオススメします。

バガンに行くなら駆け足のツアーではなく、時を超えてただずむ寺院の息づかいを心ゆくまで感じたいもの。

個人で回れば素朴であたたかいミャンマーの人々の人柄にも触れられるはずです。

時間帯によって表情を変えるバガンの遺跡で、きっとあなただけの特別な瞬間が見つかるにちがいありません。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメ ディア