【イタリア都市巡り】ミラノ、流行と歴史の交差点
イタリアンファッション、デザインの中心地・ミラノ。
イタリア最大の都市圏人口を持つミラノは、ファッションやデザインだけでなく世界有数の金融センターとして知られる経済都市でもある。
華やかさばかりが喧伝(けんでん)されがちなミラノ。
しかし、現代社会を文化的にリードする背景には、積み重ねられた歴史がある。
ミラノの中心に鎮座し、都市の象徴でもある「ドゥオーモ」。
世界最大級のゴシック建築でもあるミラノの「ドゥオーモ」は、約500年もの歳月をかけ多くの芸術家の手によって完成された。
ドゥオーモ広場の南には、「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」が位置する。
ガラスのアーチと鉄製の屋根で覆われたこの場所は、世界の高級ブランドが軒を連ねるショッピングモール。
ガッレリアは、周囲を取り囲む中世のデザインとの調和を崩すことなく、そのままイタリアオペラ界の最高峰「スカラ座」へとつながっている。プッチーニやヴェルディ、マリア・カラスなどの大芸術家が現役で活躍した歴史ある歌劇場だ。
中心地から歩いて数分、「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」を見逃してはいけない。レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「最後の晩餐」は、まさにこの教会内に納められているからだ。
街の歴史を洗練された文化と芸術で彩って来たイタリア最大の都市ミラノ。
2015年に開催されたミラノ国際博覧会(EXPO)では、世界中の異なる文化を高いレベルで融合させ、流行と歴史の中心地としての貫禄を世界に見せつけた。
これまでも、そしてこれからも、ミラノは文化と芸術の発信地として輝き続けるに違いない。
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