【誰にも教えたくない日本の隠れ家】あの吉田類も絶賛する大衆酒場、南砂町の「山城屋酒場」
様々な地域に様々な銘店といわれる居酒屋はあれど、最高のお店は人それぞれ違う。
どんな居酒屋にもそのお店に通う人々の思いが重なり、そしてそのたくさんの思いは居酒屋の持つ雰囲気となるのだ。
今回は訪れる人々をかならず虜にすると言われる、江東区南砂町にある古き良きニッポンを感じられる大衆酒場、「山城屋酒場(やましろやさかば)」をご紹介したい。
・実は都内屈指の老舗
こちらのお店、実は創業1897年(明治30年)の老舗大衆酒場。
1897年と言えば、欧米列強が金本位制に移行していくなか、軍備拡張と産業振興を図る日本も金本位制をめざしており、日清戦争に勝利した日本がその賠償金によって、より近代化な貨幣制度へと転換する年となったタイミングでもある。
そんな明治時代から100年以上続く老舗の大衆酒場、それが「山城屋酒場(やましろやさかば)」なのだ。
・開店するとすぐに満員になるお店
震災と空襲を乗り越えて家族で守りぬいたというこちらのお店は、最寄りの駅からは20分以上歩くというアクセスが良くない場所にある。
しかしながら、こちらのお店は開店するとすぐに満員になる。
ご近所の常連さんたちによってカウンターは言わずもがな、テーブル席から小上がりまで、開店後10分と経たないうちに満席になってしまうのだ。
あの酒場詩人である吉田類さんも愛してやまないお店で、BS・TBSで放送されている「酒場放浪記」の年末スペシャルの収録現場としても使われたほどのお店なのだ。
・充実のツマミラインナップと濃厚な酎ハイ
こちらのお店、どのメニューもボリュームがあるため、1人で訪れるのであれば予算は1000円もあれば満足できる、まさにセンベロの酒場。
なるべくなら3、4人で訪れて、様々なメニューを味わっておきたい。
まずは定番のモツ煮を味わってもらいたい。
モツは丁寧な下ごしらえがされているため、まったく臭みがなく、甘みすら感じる逸品に仕上がっている。
季節ごとに変わる刺身は、日本人に産まれてよかった、そんな思いをこみ上げさせてくれるほど秀逸な味わいだ。
ニラタマはこれでもかとニラがたっぷりと入ったスタミナ満点の味わいであるし、
ハムカツは昔ながらのハムをおおぶりにカットして、ラードでしっかりと揚げた、古き良きハムカツだ。
もしかしたら「どこでも食べられるかもしれない」と思ってしまうかもしれないが、それらのツマミはこのお店でしか味わえない最高のツマミなのだ。
そんな最高のツマミを味わいながら、濃いめの酎ハイで喉を鳴らす、まさに大衆酒場ならではの醍醐味を思いっきり味わう事ができる、それが「山城屋酒場(やましろやさかば)」なのだ。
春から夏にかけて心地よい風を感じながら、下町を散策してみてはいかがだろうか。
きっとそこには、アクセスが悪いからこそ残っている素晴らしい雰囲気があり、そんな時間をも味わえる最高のお店があるに違いない。
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お店 山城屋酒場 (やましろやさかば)
住所 東京都江東区南砂1-6-8
営業時間 16:00〜23:30
定休日 日曜日