聖光学院(福島)編「夏の甲子園ベスト8が3回!福島県最強の聖光学院のつながり」
今年夏の福島大会9連覇を成し遂げ、福島県最強のチームと言っても過言ではない聖光学院。1999年に監督に就任した斎藤 智也監督が築き上げた聖光学院の実績や卒業生を紹介していきたい。
0対20の大敗を乗り越え、2007年から9年連続の夏の甲子園出場聖光学院が初めて甲子園に出場したのは2001年。しかし初戦で明豊に0対20で敗れ、大きな屈辱を味わうことになる。ここから全国で勝つためには何をしなければならないのかを考え抜き、チーム強化に努めた。
3年ぶりに出場した2004年には鳥取商を6対0で破り初勝利を挙げると、3回戦では、ベスト4入りした東海大甲府相手に8対9と大接戦を演じる。2005年にも出場を果たし、徐々に甲子園常連チームとなっていく。そして全国レベルの強豪だと印象付けたのは、2008年からだ。初のベスト8に進出し、さらに2010年には歳内 宏明投手を擁し、初戦で広陵相手に完封勝利を挙げると、続く3回戦でも履正社を破るなど、ベスト8まで勝ち進んだ。そして2014年夏も、神戸国際大附(試合レポート)、佐久長聖(試合レポート)、近江(試合レポート)と全国を代表する強豪を破り、再びベスト8入りする。
夏のベスト8入りは3回、さらにこの夏、9年連続の甲子園出場を果たすなどこの安定感は全国トップクラスと言ってもいい。チームとして安定感のある実績で、歳内選手をはじめ、早大を経由してプロ入りした横山 貴明選手、スラッガー園部 聡選手、昨年育成枠で入団した八百板 卓丸選手など多くのプロ入り選手を輩出し、名門校として一歩ずつ歩んでいる。
また多くの部員が集まり、今年の部員数は146人。以前東北大会で聖光学院の応援を見たことがあるが、大勢の控え部員が大声をあげて一体感のある応援をしている姿は多くの人を惹きつけるものがあった。そしてチームを率いる斎藤監督はとても人情味溢れる方である。取材をしていても、選手の心を動かすのが上手い方だといつも感じさせられる。そういう監督だからこそ多くの選手が集まってくるのかもしれない。
試合を見れば、選手全員が全力疾走に徹し、熱いプレーを見せ、手に汗握るような熱い試合を見せてきた。そうやって福島、東北の高校野球ファンの心を動かし、人気校にもなった聖光学院。今後も、全国を代表する強豪校として君臨してくれそうだ。
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[page_break:近年の卒業生]近年の卒業生ここからベスト8入りした2008年以降の卒業生を紹介していきたい。
■2009年卒・黒羽 剛広(東芝)・菅野 修平(東北学院大卒)
■2010年卒・横山 貴明(早稲田大−東北楽天ゴールデンイーグルス)・四家 祐雅(東日本国際大卒)
■2011年卒・三瓶 央貴(東北福祉大卒)
■2012年卒・歳内 宏明(阪神タイガース)・芳賀 智哉(東海大)・遠藤 雅洋(亜細亜大)
■2013年卒・岡野 祐一郎(青山学院大)・安西 聡(東洋大)
■2014年卒・園部 聡(オリックス・バファローズ)・西村 大樹(青山学院大)・酒谷 遼(同志社大)・横水 風寅(近畿大)・八百板 飛馬(富士通アイソテックベースボールクラブ)
■2015年卒・船迫 大雅(東日本国際大)・石井 成(亜細亜大)・八百板 卓丸(東北楽天ゴールデンイーグルス)・安田 光希(明治大)・石垣 光浩(東洋大)
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