フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」(18日深夜放送分)には元サッカー日本代表秋田豊氏が出演した。「闘将DFの駆け引き&秘策」と題し、技術力で遅れをとるという秋田氏がどのように日本代表まで上り詰めたのかが語られた。

その一つとして「FWには試合のファーストコンタクトでまず威嚇」と紹介されると、秋田氏は「挨拶って言ってるんですけど」と周囲を笑わせると「例えばヘディングには“うぉお”って言って声を出す。たまにボソボソっと(相手に対して)声を出す。“弱いな”とか。言い返してきたら倍返し」などと説明。それでも当時のトップ選手の一人・中山雅史氏については「中山さんとかはいってもいってもまた立ち上がって正当にやってくる。そうすると1回負けるとそこで点獲られたり、そういう人だった。すごい嫌でした」と振り返った。

また「気持ちだけでやってた。本当にヘタだったんで。技術は最低レベルでしたね」という秋田氏は「今だったらJリーグにいないです」とまで言い切るほど。そんな秋田氏の7歳下の天才・中田英寿氏については「潰そうとしたけど、ビクともしなかった」と苦笑い。

「ルーズボールになった時に僕はヘタだったんで、相手を吹っ飛ばして自分のボールにするってことをやってたんですけど、ヒデが代表に入ってきたばかりの時に“フィジカルで負けるわけねーだろ”と思ってバーンって思い切りぶつかったんです。(自分が)打撲したんです。そういう選手は今までいなかった。試合の前日とかにも筋トレしてました。“そこが目指すところじゃないから”って」。

中田氏の思い出をこう語った秋田氏は、名古屋時代に一緒にプレーしている本田圭佑にも言及。「無茶苦茶能力高い選手でもないし、ただ僕みたいに努力をして今の地位を築いていった選手。ここっていう集中力は無茶苦茶高い。だけどそれを年間通してできるかっていうと違うんですよね」と話した。