クルマのETC(自動料金収受システム)の利用率が60%を突破したことが、国土交通省の発表でわかった。結果は4月21日から27日までの全国の週平均値で、05年10月に50%を突破してから約半年間で10%増加している。

 ETCは01年3月に一般運用が始まった、有料道路で利用できるノンストップ自動料金支払いシステム。料金所などに設置されたアンテナと車載の端末間の無線通信によって、料金所で停止せず通行できる。ETCが利用できる車両の台数は、4月末の時点で約1195万台だった。

 利用率を道路の管理運営会社別にみると、もっとも高いのは首都高速で68.6%、次いで中日本高速で62.7%だった。都道府県別にみると、東京都が64.5%でトップ、奈良県(63.4%)、愛知県(62.5%)長野県(61.0%)と続いた。

 同省では07年春までに、利用率75%を目指しており、多様な料金割引や二輪車ETCの導入に向けた施策を実施して、普及を促進していきたい考えだ。【了】