原子力賠償紛争審査会は20日、15回目にして初めて自主避難者の声に耳を傾けた。「家のローンも始まったばかり。それでも子供たちを守るために避難した…」。伊達市から札幌市に自主避難した宍戸隆子さん(39才)は、官僚や学識経験者からなる委員の前で意見陳述した。宍戸さんの夫は福島県の県立高校で教師だった。福島第一原発の爆発事故直後の3月15日に福島の県立高校は合格発表を行った。その日は雨となった。宍戸氏は勤務