韓国メディア・亜洲経済の中国語版は24日、ジンエアーやエアプサン、イースター航空といった韓国の格安航空会社でエンジンから出火するなどの事故が相次いでいると紹介、多くの利用者が格安航空会社の安全性に対して猜疑の目を向けていると伝えた。

 記事は航空業界の関係者の発言として、「イースター航空が11月3日にエンジンから出火するトラブルを起こし、エンジンの部品を交換したうえで離陸した」と紹介。約140名の乗客は機内で1時間以上も待機させられたと伝えた。

 さらにイースター航空は7月にもエンジンから出火する事故を起こしていたと紹介、「機長が機体全体の検査を要求したものの、わずか2時間の検査の後にフライトを強行した」と紹介した。

 また記事は、ジンエアーもこのほどフライト直前にエンジントラブルが発生し、フライトを延期するトラブルを起こしたと紹介したほか、エアプサンも7月に離陸からわずか20分後に機体に故障が発生し、近くの空港に緊急着陸したと報じた。

 さらに、韓国国土交通部によるデータとして、2006年から13年にかけて、格安航空会社のフライト1万回あたりの事故発生率は0.63に達し、0.17にとどまった大手航空会社の3.7倍に達したと紹介。続けて、韓国国内には格安航空会社を対象としたメンテナンス施設が存在せず、海外で検査・メンテナンスを実施していると指摘し、「仁川国際空港では現在、格安航空会社向けの格納庫などを建設中」と紹介した。

 続けて、多くの専門家の見方として、「韓国政府は安全基準に達していない格安航空会社に対して罰金やフライト停止などの処置を取るべき」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は亜洲経済の中国語版の24日付報道の画面キャプチャ)