慰安婦問題で“火だるま”となった日本維新の会の橋下徹共同代表が、「今夏の参院選で大惨敗。選挙後にも引責辞任するだろう」との見方が強まっている。
 「大阪市議会に提出された問責決議案は否決されたが、これが裏目との評判が出ているのです。というのも、橋下は当初から『可決なら出直し市長選を参院選と同日に行う』と息巻いており、実現していれば参院選の求心力となったはず。これが流れたために維新の惨敗は確定的で、今では『軽い脳梗塞を患って以来、元気のない石原慎太郎と選挙後にダブル辞任するのでは?』との噂も絶えないのです」(在阪政治部記者)

 実際、上がり目のない維新は直近支持率も3%(日経新聞)。以前「夏までに維新は消えてしまう」と橋下氏自身が発言したが、それが現実のものとなりそうな雲行きだ。
 ただし、その塞ぎ込む維新メンバーの中で、ジリジリと株を上げつつある人物がいる。それが他ならぬ東国原英夫衆院議員なのだ。
 「現在、維新は危機から脱するために連日会議を開いているが、その有力メンバーの一人が東国原なのです。橋下が慰安婦発言で謝罪したのも、淫行経験のある彼がアドバイスしたから。今では橋下の信任も厚く、『もし橋下氏が辞任なら、次の代表は東国原しかない』との声も党内に渦巻きだしているのです」(党関係者)

 また、橋下、石原両代表らの憔悴ぶりとは裏腹に、東国原氏はバラエティー番組でも引っ張りだこ。さらに政治活動の合間を縫って各地で講演会を行い、その人気も他の維新議員とは一線を画している。
 「そのためか、最近では東国原氏もこの党首待望論を自覚しだしており、まんざらでもない様子。もともと同氏は、宮崎県知事を辞任後、自民党の総裁選出馬に意欲を見せた経緯もあり、政界中枢への憧れが強い人物としても知られている。それだけに、今後、橋下維新が参院選で惨敗すれば、代表のお鉢が回ってくる可能性も否めないのです」(前出・在阪政治部記者)

 橋下氏にすれば、トンビに油揚げとはこのことか?