ニューヨークにハリケーン襲来、数十万戸が停電とか、心配していますが、みなさんのところは大丈夫ですか? 震災の被災地もだいぶ涼しく(寒く)なってきて、追い炊き機能のない仮設住宅のお風呂をなんとかしてあげたいなと思う今日このごろ。

さて、今週発売のサッカーマガジン(11月13日号)にオシムさんのインタビューが掲載されています。久しぶりの登場ですが、今回はナビスコカップ決勝を目前にした特集です。

オシムさんはナビスコカップをもっと重視し、優勝チームにはアジア・チャンピオンズリーグへの出場権を与えるなど、グレードアップしたらどうかと提案しています。また、オシムさんの日本での初タイトルがこのナビスコだったのですが、決勝のPK戦(対ガンバ)、例によって、ロッカールームに引っ込んでしまい、見なかった。しかし、後で録画を見直したときにはPK戦もしっかり見たそうです(笑)。

なつかしい写真も載っていますから、オシムファンと、とくにジェフサポのみなさんは一読を。マガジンのこの号にはキャプテン・マコ様(長谷部誠選手)のインタビューも載っているので、レッズサポのみなさんも買い(推し)。

読み応えという点では、現在発売中のナンバー最新号(11月8日号)に掲載されているオシムさんの「日本代表フランス戦・ブラジル戦総括」インタビューもおもしろい。

けっこう(というか、かなり)辛口。「あたかもすぐに(W杯優勝に)手が届くように、サッカーの未来を好き勝手に書いているものたちを信用してはならない」と語っています。

勘違いするな。満足したらそこで進歩が止まる。満足するな――とでも、いうかのように。

先週号のサッカー・ダイジェストには、鈴木啓太選手のインタビューで、オシムさんの「知恵と勇気」という言葉が心に残っているというのが、印象的でした。

それにしても、フジテレビ系のスポルト月曜日のマンデーフットボールに出演(しかも2回目)した阿部勇樹選手の「まなこパチクリ」にはビックリでしたね(笑) スポルトにはオシムさんも出演する(水曜夜の回)そうなので、おたのしみに。

ヤマザキナビスコカップ決勝戦11月3日午後1時5分キックオフ(国立競技場)清水エスパルス対鹿島アントラーズ(ゴトビ対ジョルジーニョ軍曹対決)(13:00よりフジテレビ系で中継)

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オシムさんは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のW杯予選が順調で、試合が年内はもう予定されていないことから、各国のメディアから引っ張りだこの様子。一部はこれまでも紹介していましたが、先週はUEFAチャンピオンズリーグのドルトムント対レアル・マドリード戦のゲストに招かれ、試合の印象からボスニア代表の活動などについて語っています。

(ボスニアのOBN放送に出演したオシムさんの映像はこちら) http://www.youtube.com/watch?v=pYYgevjEk9Q(現地語=ボスニア語のみ。字幕なし)

2-1とレアルが敗れたこの一戦、オシムさんは「走力で上回るドルトムントが中盤を制圧し、また観客席からのすばらしいサポートも得て、勝利した。地元が労働者の町であるのにふさわしく、ドルトムントの選手たちはハードワークした。レアルはマドリードに戻ってからも、ドルトムントと対戦する際にはよく気をつけなければならない」などとコメント。

パスミスから先制点を与えるきっかけを作ってしまったぺぺについては、パパ(ボスニアではローマ法王を指す)だったら無謬なのかもしれないが、ぺぺはぺぺであって、パパではなかったから、ミスをおかしても不思議ではない、とオシムさんにしては珍しいダジャレ(笑)。

サラエボのテレビ局は、オシムさんの過去の映像(ボスニアだけでなく、シュトゥルム時代も含む)を紹介しながら、チャンピオンズリーグやさまざまな国際試合についてトーク。この中でオシムさんは、ボスニア代表について、ワールドカップ予選はこれまでのところは順調に来ているが、まだまだ安心できない。とくに(先日のリトアニア戦から来年3月まで)約半年という長期間代表チームが一度も顔を合わせられないスケジュールについては不満があったので、公式戦が予定されていない11月14日に親善試合(アルジェリア)を組んだ、などと話しました。