インテルに加入したGKサミル・ハンダノビッチとDFマティアス・シルベストレは、3冠を達成した際の大黒柱であるGKジュリオ・セーザルとDFルシオの代役とならなければいけない。インテルの再建は、1984年生まれの両選手にかかっている。若手ではないが、おそらくはキャリアの絶頂にいる選手たちだ。

アンドレア・ストラマッチョーニ監督は最初の練習試合で、シルベストレを右サイドバックとして起用した。だが、彼はルシオの代役となるはずだ。インテルでの新たな冒険に向け、気合満点といった様子のシルベストレは、「キャリアの良いタイミングで加わることができた。適切な経験を積んでいるし、うまくやりたいという意欲がある」とコメント。次のように続けている。

「責任は大きいだろうし、ポジション争いも激しいだろう。でも、準備はできている。みんなの信頼を勝ち取りたい。特長? 空中戦とタイミングの良いタックルかな。ほかのチームメートたちとは違うよ。同じ選手は2人といないからね。カターニア時代に右サイドバックも何度かやったし、そのポジションは知っている。ただ、僕はセンターバックだ」

「このグループは強い。良い準備をしているところだし、インテルの目標は常に勝利だ。最初の試合からね。どうしてインテルを選んだか? バカンスでアルゼンチンにいたんだけど、交渉からは距離を置いていた。僕はずっとインテルを望んでいたし、それが大きかったんだ。アルゼンチン人がたくさんいるし、これは適応する上でのアドバンテージになるだろうね」

ハンダノビッチはインテルのゴールマウスを守ることになるが、実際にはまだJ・セーザルが残っている。

「それについては首を突っ込みたくない。インテルには偉大なGKがたくさんいた。でも僕は、自分の前にいた人のことを見たりはしない。僕に言えるのは、努力とプロ意識を欠くことはないということだ」

インテルではあまりミスが許されない。

「この仕事をしている選手にとっては、何も変わらないよ。僕はいつもやってきたように前進する。28歳だけど、まだ変わるのに適した年齢さ。もっと早くに移籍することもあり得たけど、ウディネーゼでは良い結果を出していたし、喜んで残留した。でも今は、勝利を手にし始めるために、トップクラスのチームを求めていたんだ。ウディネーゼとは、正しいオファーが来たら移籍するということで合意していた」

ウディネーゼでは3バックだったが、インテルでは4バックだ。だが、ハンダノビッチは「もちろん違うだろうけど、代表でも4バックでやっている。大事なのは、チームメートを知ることだ」とコメント。アイドルが誰かと聞かれると、次のように答えた。

「マンチェスター・ユナイテッドのピーター・シュマイケルと、ジャンルイジ・ブッフォンだ。この10年間、素晴らしいことをやって、ほかのすべてのGKとは違う選手だった」