フランスでは数年来、日本文化や日本への関心が高く、この人気は現在も健在だ。一方、経済が著しく伸びている中国は、ビジネスチャンスがあるなど、注目されつつある。中国やアジア文化に関する掲示板サイト「DesirAsie」では、フランス人は日本と中国のどちらにより高い興味を持っているか質問したところ、さまざまな回答が寄せられた。

 以下、フランス語による書き込みを日本語訳した。( )内は編集部の素朴な感想。

―――――――――――――――――――――――●スレ主:Steph フランスでは、中国よりも日本が好きという人が圧倒的だと感じますが、どう思いますか?

―――――――――――――――――――――――●Daweide 漫画やコスプレ、J−POPによって、日本は特にフランスの若年層を対象に大成功を収めていると思う。中国は、芸術などより成熟した文化を好む人に好感を持たれているのでは? (日本の伝統文化も、成熟した文化としてフランスで好まれているようです)

●Clems630 フランスでは、日本文化のほうが中国文化よりも存在感がありますね。日本関連のイベントはフランス各地で多く催されているし、親しみやすい。中国が好きというフランス人は、実際に中国を訪れた人が多いという印象があります。私自身は、日本、中国、韓国の三カ国に魅了されています。

●CKdeux フランスでは日本びいきの人が多いと思う。中国は、チベット問題や、そのほかにも情報操作している印象もあり、好感がもたれないのでは。 ●FREDI 日本への人気は高い理由は、漫画などの日本文化によるものだけではなく、フランスの教育内容が理由かもしれません。私の学生時代にも地理で、日本をテーマにしたトピックなどがあり、日本をより深く知る機会がありました。そこから興味をもつ人もいるかもしれません。

●Mathieu.G フランスで中国のイメージが悪いというのは同感。マスコミの伝え方にも問題があるのかもしれませんね。実際に住み、その国の文化や習慣、人々の考え方を理解するまでは、本当にその国を知ったことにはならないと思います。私は中国に3カ月ほど滞在しましたが、中国により深い関心を抱いています。(編集担当:山下千名美・山口幸治)