スワローズからポスティングでメジャー移籍を目指す青木が来週にも申請するようだ。

これまで球団の了承を得て、代理人も決まり、申請への準備は整っていたが、メジャーのウィンターミーティング終了に合わせての申請と見られる。

果たして何球団が応札しどこの球団が落札するのだろう。

スワローズは入札金額に関係なく移籍を容認の構えだが、やはり青木の評価は気になるところである。

ニュースを見ると同じくポスティングでメジャーを目指すライオンズ中島に対しヤンキースが250万ドル(1億8750万円)で入札、落札したという話題があった。

この評価をどう見るか。

中島は内野手、青木は外野手という違いはあるものの、年齢も同じ29歳と共通点もある。

一方で、ベイスターズからメジャーを目指した真田には入札球団はなかったという。

入札のあった中島もヤンキースは内野の控えとしての獲得であることを明言。

現在の日本人野手の評価がわかる。

今後は控えとしての扱いを、中島がどう判断するか。

30日間のヤンキースとの故障が注目される。

メジャー30球団の中でも、名門中の名門ヤンキース。

選手補強に関してもメジャー屈指、その層の厚さは移籍する中島にとってどうなのだろうか。

メジャーに行ければそれで良いのなら、入団するには最高の球団だろう。

引退後に元ヤンキースという肩書きが欲しいだけならともかく、ヤンキースの控え野手としての移籍は少し疑問だ。

控えとしてでも獲得したいというのは、ある意味評価は高いのかもしれないが、野球選手は試合に出てナンボ。

幸いといってはいけないがレギュラーに故障者が出て、そのまま上手くレギュラー定着できる可能性も有るといえばあるが、そんな場合には天下のヤンキース、トレードでも何でも、その穴を埋める選手の獲得に向かうのではないだろうか。

中島がその穴を埋めるに余りある活躍が出来ればいいが、ヤンキースというのは、そんな中で生き残っていくには最も難しい球団といえるのではないだろうか。

もちろんメジャー渡るかわらにはヤンキースでレギュラーを獲るという強い気持ちがなければ、メジャーでの活躍はないだろう。

レギュラー確約でなければ移籍しないなどという移籍もあるようだが、中島は当然そんなつもりはないだろう。

メジャーで自分の力でレギュラーを勝ち取るという強い思いをもっての移籍だろうとは思うが、高いハードルとなったように思う。

一方入札のなかった真田、残念だが日本での実績からも、メジャー契約ということは難しいだろう。

マイナーで移籍を果たし、その後、ジャイアンツから移籍した高橋尚の実績を積んで、メジャー昇格を果たすことを目指すしかないだろう。

あえてポスティングを利用して移籍を目指した真田だけに、中島や青木よりもメジャーへの強い気持ちがあるとも考えられる。

”いつかはメジャーで”の夢を実現できるよう頑張って欲しいものだ。

メジャー屈指の難関とも言えるヤンキースから入札を受けた中島、そして入札のなかった真田。

両極端な結果が出た今年のポスティング移籍、果たして青木にはどんなオファーが舞い込むのだろう。