女子サッカー・ワールドカップ準々決勝で3連覇を目指す強豪、ドイツを延長の末に破って初のベスト4進出を決めた「なでしこジャパン」。彼女らの活躍は日本国内を熱狂させたのみならず、かつての強豪国、中国のサポーターに大きな嫉妬(しっと)を抱かせた。新民網は、女子中国代表の元監督や元選手が「なでしこ」の急成長に嘆息する一方、中国女子サッカー復活の道のりが厳しいと分析する記事を掲載した。

 元中国代表GKの趙燕氏は、今の「なでしこジャパン」は急成長を遂げており、活躍はちっともおかしいことではないと解説。「今の勢いなら日本は決勝に行けるだろう」と語った。中国人サポーターの嫉妬には「それは反応は大きいでしょう。私が現役のころは日本は相手じゃなかったのだから。それが今は……」と笑った。

 商瑞華・元中国代表監督も「なでしこ」の成長に驚きつつ、「長年の努力により日本らしいプレースタイルを確立した」と躍進の秘訣(ひけつ)を分析した。中国代表については男子サッカー同様、サッカー人口の少なさや青少年育成体制の不備といった問題を解決しなければ「レベルは上がらない」と語り、まもなく始まるロンドン五輪予選も「希望がないわけではないが、非常に厳しい」とした。(編集担当:柳川俊之)



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