ある企業チームに お邪魔をし社会人チーム同士のオープン戦を観た。

グランドは、両翼95m、センター120m、内野は黒土、外野は天然芝とgood。

隣接する屋内練習場は 内野がすっぽり入るスペース、 ブルペン、 マシン場とプロ野球の施設にも劣らぬものだった。

企業チームは大きく減少し 現在は80チーム前後(昔は230チーム)

高校球児、大学球児は野球人口を考えれば 何万人といるが、卒業後 プロに行けない者は 社会人野球に進む。(1チーム毎年3〜5名と聞いている)

確率的には 相当優秀な若者が企業チームに入って来ている。

名簿を見ると 六大学、東都大学、力を付けて来た新興大学出身者が多い。

が、しかし その中で目に止まる選手はいなかった。

しかも 素晴らしい施設、環境はあるのにもかかわらず・・・・・。


今の時代 社会人野球で企業チームを持っているのは一流企業だろう。

選手は会社に感謝をし プロに行くという目的はあるか どうかは別にして、上手になりたい、個々のレベルアップをはかり チーム力を高め 都市対抗に出ようという目的は必ず持っている。

「都市対抗に出場する」ことが野球部の使命なのだ!!


一方 大学野球も 都心近郊や 地方に 校舎やグランドを作ったので、設備は充実している。

毎年 数名が注目を浴びて ドラフトにかかるが レベルはどうだろうか・・・?

この日のオープン戦も スカウトが来られていて話を聞くが レベルは高くないようだ。

施設や環境は充実して来たのに 技術レベルがさほど上がって来ない・・・

日曜日のスタンドには 野球ファンが100人程 観戦に来ていた。

今度は ファンにも昔と今の選手のレベルはどうですか? と聞いてみたい。

ゲームは 2−1と ロースコアのゲームであった。

大学も 社会人も プロも 最近は、 打てないナ〜

石毛 宏典(いしげひろみち)
現役時代は、西武ライオンズの黄金時代のチームリーダーとして活躍し、 引退後は二軍監督、一年監督を歴任する。現在は(株)石毛企画、(株)Be You Corporationの代表として、 講演活動に東京と愛媛に野球塾を開校し、塾長として子供たちに 技術指導と野球を通しての人間教育的な指導も行っている。
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