21日、西武ドームで行われた埼玉西武ライオンズvs中日ドラゴンズの一戦は、中島の満塁本塁打などにより、13-4で西武が大差の勝利を挙げた。

中でも、中日の右腕・小熊は打者18人に対し、3本の本塁打を打たれ、7失点。その間、落合監督から途中交代を命じられることもなく、火ダルマになりながら3回を投げた。

この落合采配に同調したのが、プロ野球解説者・野村克也氏だった。同夜放送された、TBS「S1」番組内「ノムさんのボヤキ部屋」コーナーでこの試合に触れると、「俺と同じことやってんの、落合。代えないでしょ? 僕は11点取られても代えなかった」と切り出した。

その理由について、「いや、もうゲームを壊しているから。自分で責任を取れっていう。ゲームが決まっちゃっているのに、次出てくるピッチャーの気持ちを考えたら、最後まで責任を取って貰わないと。こんな後に出される方が大変ですよ」と明かした野村氏。

番組MCの魔裟斗から「愛のムチ?」と訊かれるや、「そういうね、恥をかかせるっていう一つの育成法なんですよ。恥をかかなきゃ、本物になっていかない。いい薬ですよ。その辺は落合もちゃんと計算に入っているよね」と答えたのだった。