19日深夜放送、TBS「S1」では、野球解説者・野村克也氏と、中日ドラゴンズ・落合博満監督による対談の様子が放送された。

「考えたら、あれだね。安物の三冠王とメジャーの三冠王。三冠王対談じゃない。俺はまぐれで三冠王、彼は実力で三冠王、三回も獲って」と切り出した野村氏に、「あと二回(三冠王を)獲る予定だったんですよ。獲れたと思う」と言い切った落合監督。そんな両者の対談内容は以下の通りだ。(要約)

野村:試合終わってから、記者にしゃべらないっていうんで、記者困ってんだよ。

落合:記者連中、野球を理解しようとしないもん。

野村:しゃべってあげなさいよ。野球を教えてやるんだよ。

落合:ノムさん、この年になったから。理解してくれりゃいいけど。野球界で一番マスコミの紙面の作り方で嫌いなのが、監督が先にくるでしょ。例えば、野村・楽天だとか。選手いけよって。

野村:その論理は、おかしいんじゃない。監督はリーダーやん。今日の先発決めんのは監督やん。

落合:うち、ピッチングコーチだよ。

野村:ピッチャーだけだろ、そりゃ。最終的には確認するでしょ。

落合:監督ばっかり毎日一面にいるようじゃダメだって。

野村:いや、いいんだよ。あなたは黙って、マスコミにサービスしなさい。

−場面が変わる−

野村:斎藤(佑樹)は通用するの?

落合:するかしないかは分からないけど、大学4年のときの投げ方よりは今の方がいい。あの時は酷かった。(どの辺が?)投げてる格好見りゃ分かるじゃん。俺らはそれが仕事だから。

野村:本題に入りたいんだけど。

落合:今の本題じゃないの?

野村:今のはウォーミングアップ。今年の中日を教えてほしいんだけど。

落合:やっと監督の考えてることを、選手が分かり始めたかなっていう第一歩目じゃないかな。

野村:8年で?あっそう。石の上にも3年。

落合:3年じゃ、とてもじゃないけどできない。

野村:だから俺、失敗したのかな。

落合:3年じゃ出ないです。自分が悪いっていう責任があるってことを自覚しない年代。監督が好き嫌いがあって、正当な評価をされてないんじゃないか。だからゲームに出れないっていう、ここ何年か選手の中にモヤモヤしたものがあると思う。ところが、キャンプにきて、“この子、動きが変わったな”って。今年の子が一番見てて、一番成長してきてるなってよくわかる年。
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