中国のIT製品情報サイトPCPOP(泡泡網)は15日、通販サイト大手の陶宝で最も販売数が多いパソコン(PC)用電源装置の試験を行ったところ、通電後15分で爆発したとのリポートを発表した。

 電源装置には安全のためのヒューズ管があるが、きちんとつながれておらず、大電流が近くの金属部分をショートして過熱し、爆発したという。塗料や放熱部分なども低品質のもので、金属部品には「さびで色とりどり」だったという。構造そのものにも問題があった。

 電源装置としては実績あるブランドとして売られていたが、「偽物であることは明らか」で、製品につけられたラベルも正規品とは違っていた。

 その他の製品も、正常に作動しないものがほとんどだった。売り上げランキング1位から順番に試して、第7位の製品がようやく「まともに機能した」という。

 爆発した500ワット用電源は、89元(約1130円)で売られていた。製造コストを考えてみれば、きちんとした製品ではありえない価格という。しかし、さらに安価な製品も多いため、89元は「これなら、本物かも知れない」と判断しかねない、“微妙な金額”だ。

 中国では、小売店が部品を仕入れてPCを組み立て、販売することも多い。自分の考えに合った製品を探しやすく、価格も低い場合が多いので、購入者も多い。自分で組み立てる人も、相当数いる。PCPOPの記者は「電源装置が“事故”を起こしたケースも多い。私は(自分で組み立てる場合)、電源をあまりにも安く仕入れる勇気を持てなくなった」と論評した。(編集担当:如月隼人)



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